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中嶋れん(日本共産党 宮城県議会議員)のブログ
宮城県議会 環境生活農林水産委員。
      障がい児・者福祉調査特別委員会 副委員長。
      「脱原発をめざす宮城県議の会」副会長。
シエルの会(自閉症児の親の会)会長。
原発問題住民運動宮城県連絡センター 世話人。
東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター事務局次長。
青森県むつ市大畑町生まれ。青森高校、東北大学理学部物理学科卒。
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東北電力の資料に実験データの改ざんが発覚。女川原発で「水蒸気爆発の可能性は小さい」の根拠が揺らぐ事態です。9月26日の委員会でさらに追及します。「世界で最も危険な再稼働ストップ!」[2019年09月13日(Fri)]
 9月12日の宮城県議会本会議で、8月30日の「第19回女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会」に東北電力が提出した資料に、実験データの改ざんがあるのではないかと指摘し追及しました。
 資料は、質量や圧力などのデータは正確に引用していますが、温度のデータだけが不自然に書き換えられています。
 質問の結果、東北電力が実験の生データを引用しないで、フランスの研究者の論文からデータの改ざんがある表を引用するという「孫引き」をしていたことがわかりました。女川原発の再稼働をめざしている東北電力は、改ざんされたデータを根拠にして「水蒸気爆発の可能性は小さい」と主張しており、その根拠が揺らぐ事態になっています。
 県は、この日の議会論戦を「検討会に伝える」と約束しました。検討会は次回の会合を10月に予定しており、今度は検討会がどのように対応するかが注目されます。
 関係資料、再質問と答弁を続報します。
 とりあえず、質問のうち、東北電力が改ざんされたデータを孫引きした問題に関わる部分の概要を紹介します。

<質問の概要>
 新規制基準は、世界の標準になっているコアキャッチャーの設置を求めておらず、別の「抜け道」を認めていることが、水蒸気爆発の危険を招いています。
 コアキャッチャーは、溶融炉心を受けとめて効果的に冷却し、溶融炉心とコンクリートの反応を防止するものです。チェルノブイリ原発事故の体験を踏まえたもので、水蒸気爆発が起きないように、溶融炉心と水を絶対に接触させないようにしている点が重要です。
 別の「抜け道」を考えた関西電力などの加圧水型原発をもつ電力会社グループは、炉心溶融の前に格納容器の下部に大量の水を投入して、超高温の溶融炉心を水に落として冷却するという、奇策を持ち出しました。
 知事。諸外国の原子力規制当局は、水蒸気爆発を非常に警戒しています。こんな危険な行為を認めているのは日本くらいだと思いますが、お答えください。

 このことは当然、審査会合で問題になりましたが、加圧水型グループが「実際の原発では水蒸気爆発は起こらない」と、規制委員会を説得しました。しかし、悪い事はできないもので、専門家がパブコメで指摘して、水蒸気爆発を起こした実験報告書が隠ぺいされていたことが発覚しました。
 そのあと沸騰水型原発をもつ電力会社グループが、今度は「その実験は、実際の原子炉で想定される温度に比べて実験温度が非常に高かった」ということを理由に持ち出して、水蒸気爆発の可能性は小さいと主張するようになりました。
 8月30日の「第19回宮城県女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会」でも東北電力がそう主張しましたが、見過ごせない問題があります。
 東北電力は説明資料に、2007年の実験について、質量や圧力などの他のデータは正確に引用していますが、温度だけ改ざんした資料を引用しています。その結果、実際の原子炉とほぼ同じ温度で水蒸気爆発が起きた実験があったのに、検討会の委員にはそれが分からないようになっていました。この実験は、東北電力の主張が成り立つかどうかに関わる重要なものです。
 なぜこうなったのでしょうか、東北電力に照会した結果をご説明ください。

 専門家は、データの引用の仕方は恣意的だと批判し、水蒸気爆発や超高温領域の現象について「規制委員会も電力会社も誤った解釈をしている」「世界で最も危険な状態での運転再開」を招いていると、警告しています。
 「脱原発をめざす宮城県議の会」が昨年3月22日、検討会の正副座長あてに、水蒸気爆発に関わる「TROI実験の報告書すべてを取り寄せて評価し検討すること」を要望しましたが、女川原発を危険な状態で再稼働させてはならないからです。
 知事は検討会に対し、実験データ引用の妥当性の検証を求めるべきです。TROI実験報告書をすべて取り寄せ、超高温域の現象に詳しい専門家の意見を聴取し、水蒸気爆発のリスクを再検証すべきですが、お答えください。

<参考資料
TROI実験 2007年のデータ =一部のみ抜粋>

TROI2007年 抜粋.jpg






※説明(上)
 TROI2007年実験報告書には、溶融物温度については測定値と補正値の、2つのデータが併記されています。
 東北電力は、TROI実験は3300K程度の超高温で実験が行われており、実際の原発で核燃料が溶融する温度は2600K程度なので、過熱度が非常に大きい実験はあてにならないという趣旨のことを主張しています。
 しかしTROIの第35番実験は、2793Kという、実機とほぼ同じ溶融温度です。東北電力は、溶融温度を「3000度前後」と書き換えた研究者の表を引用しています。これでは、実機とほぼ同じ温度であることが分からなくなります。ただの書き換えや間違いではなく、都合の悪い実験データを改ざんしたものだと言われても仕方がないのではないでしょうか。

※説明(下)
 東北電力の資料では「〜3000」と、そもそも2つの生データが引用されていません。「〜3000」は、「3000度前後」という意味で使われています。フランスのストラスブウル大学の研究者の文献調査報告書に掲載されている表で、東北電力はこれを孫引きしています。

 県の担当者は「引用先が示してある」「正確に引用している」と答弁しましたが、引用先さえ示していれば改ざんされたデータの孫引きでも構わないという理屈にはなりません。
 県の担当者は、同じ資料が原子力規制委員会にも提出されていると釈明しましたが、真実かどうかが問題になっているので、国の規制委員会に提出されたかどうかは正当性の証明にはなりません。むしろ、不正だと判断されれば、規制委員会と県の検討会の2つもの機関を欺いていたということになるのですから、県は本腰を入れて検討会に検証を求めるべきです。

<参考資料
東北電力が配布した資料 =一部のみ抜粋>

東北電力の資料.jpg





 この資料は、8月30日の第19回宮城県女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会に配布されたものです。宮城県のホームページのうち、以下のアドレスから全文をダウンロードできます。
 ダウンロードはこちら右矢印1https://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/754710.pdf


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