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中嶋れん(日本共産党 宮城県議会議員)のブログ
宮城県議会 環境生活農林水産委員。
      障がい児・者福祉調査特別委員会 副委員長。
      「脱原発をめざす宮城県議の会」副会長。
自閉症児の親の会会長。
青森県むつ市大畑町生まれ。青森高校卒(音楽部、将棋同好会に参加)。
東北大学理学部物理学科卒(東北大学男声合唱団に参加)。

「戦争する国」No! 女川原発の再稼働中止 「人間の復興」を追求。
ライフワークは「障害のある人が生きやすい社会をめざす」。
日本国憲法の全面実施をめざす日本共産党に共感、入党して44年に。
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女川原発2号機で主蒸気管を切断し再溶接する大工事ー次の大地震に耐えられるのか、被災原発の特殊を6月の宮城県議会で取り上げました。[2019年07月07日(Sun)]
 6月定例宮城県議会で日本共産党宮城県会議員団が、東北電力が女川原発2号機の主蒸気管を切断し再溶接する大工事を行っていたことを指摘しました。主蒸気管は安全に関わる重要な設備で、破断すれば大事故につながるので「次の大地震に耐えられるのか」を追及しました。6月25日の本会議で三浦一敏議員が、7月2日の環境生活農林水産委員会で私が取り上げました(写真)。
 女川原発は、東日本大震災で被災し損傷した履歴をもつ特殊な原発です。しかし、大震災で損傷したことにより修理した設備・配管等、交換した部品・計器類等は、詳細には公表されていません。その中に、安全性に関わる重要な設備等があれば、これはゆるがせにできなという問題意識をもっていました。そこで、宮城県民の安全を確認するために質問したものです。

 主蒸気管の切断と再溶接は、日本保全学会に東北電力の技術者が2014年4月に提出した「女川原子力発電所主タービン設備における地震後の復旧工事について」というレポートから判明したものです。レポートは、日本保全学会のサイトで、今でも見ることができます。
 損傷の補修に伴い、各軸受台を取り出すため、高圧タービン下半車室を持ち上げる必要に迫られ、やむをえず4本の主蒸気管すべてを切断し再溶接したという事情や工事の方法が記されています。
右矢印1レポートのダウンロードはこちらのサイトからできます。

 主蒸気管は、原子炉建屋内で発生させた水蒸気をタービン建屋内に送り込んでいる直径が最大1・05メートルの太い配管です。女川原発2号機では、約70気圧、約200℃の、放射能を含む高温の水蒸気が一時間に約4500トンも送り込まれています。
 劣化や管の減肉などにより主蒸気管が破断すれば、放射能がタービン建屋に充満し、原子炉を冷却している水が毎秒5トン前後も失われます。そこで、主蒸気管の破断を検知したら、短時間(約5秒)で隔離弁が作動して、水の流出を止めるとともに、ただちに注水が行われるという設計になっています。しかし、うまくいかなければ、重大事故に至ります。
 重要なことは、主蒸気管が破断する事故が発生すれば、それが重大事故に至るファーストステップになるということです。

 主蒸気管4本のすべてを切断し、再溶接した前例は聞いたことがありません。「次の大地震に耐えられるのか」を質問しました。
 ところが、大工事であったにもかかわらず、原子力規制委員会の適合性審査の対象にはなっておらず、工事認可の申請も行われていません。主蒸気管の切断と再溶接は、その前後で「性能・性状に変化がない」として、通常の部品・機器の交換と同等のこととして扱われていたのです。 
 県は、「定められた工法で施工されている」「工事の後に放射線と超音波で探傷検査が行われ、異常はなかったと報告されている」と答弁しました。

 この答弁で、よしという判断をしていいでしょうか。私は、「県政は県民の安全を守るために努力を尽くす必要があり、県政も東北電力も、地に堕ちた原子力行政への信頼を取り戻す努力が求められているのではないか」と、問題提起しました。
 この検査は東北電力が行い、原子力規制委員会は関与していません。原子力規制委員会に、電気事業者の自主検査にまかせる傾向が出てきています。電力会社にとって一見好都合に見えますが、これは「国の責任逃れ」という側面があります。事故が起これば、その責任はすべて電気事業者が負うことになり、住民にとっては最悪の結果です。
 原子力規制を旧・原子力安全・保安院が担っていた時代に、電気事業者が検査申請をして、国に責任を負うことを求めた事例があります。東北電力が原子力規制委員会に検査申請をするなど、「国の関与を求める道があるのではないか」と、問題提起しました。県が独自に設置している「女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会」に報告と検討を求めることも考えられます。

 大震災での損傷の補修のため交換した設備、機器、計器、配管等の中に、今回の主蒸気管の切断・再溶接のように、安全に関わるものはないのか、資料の提出を求めて確認する必要があります。
 被災した女川原発の健全性の確認は、県が独自に設置している「女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会」でも、繰り返し議論されてきました。6月7日の第17回検討会の際に、岩崎智彦委員から「被災原発である女川原発の健全性をどのように審査したのか、原子力規制委員会に照会してほしい」という要望がありました。
 そこで、次の安全性検討会の前後に、議会にもその資料を提供するよう求めました。

【原子力発電所の仕組み】
bwr_blog.jpg



















【接続している主蒸気管すべてを切断したとする説明】
接続配管の切断 blog.jpg
















【主蒸気管が破断すれば放射能が漏洩するー柏崎刈羽原発の例】
主蒸気管破断時の線量_blog.jpg


















【主蒸気管の破断で毎秒5トン前後の水蒸気が流出する。隔離弁が作動して破断から約5秒後に流出が止まる − 柏崎刈羽原発に関わる東京電力の説明図】
主蒸気管の破断による冷却材の流出blog.jpg


















【宮城県議会 環境生活農林水産委員会で 7月2日】
190702_b_blog.JPG
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