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中嶋れん(日本共産党 宮城県議会議員)のブログ
宮城県議会 環境生活農林水産委員。
      障がい児・者福祉調査特別委員会 副委員長。
      「脱原発をめざす宮城県議の会」副会長。
シエルの会(自閉症児の親の会)会長。
原発問題住民運動宮城県連絡センター 世話人。
東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター事務局次長。
青森県むつ市大畑町生まれ。青森高校、東北大学理学部物理学科卒。
« 教職員を増やして、教職員の異常な長時間労働を是正し、学校をより良い教育の場に−日本共産党の「提言」を届けて教育長と懇談しました。 | Main | 同性カップルを認定するパートナーシップ条例について、興味深い調査研究を知りました »
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「開示」を命じた情報公開審査会の答申にも反して、県民の知る権利よりも企業の隠す「特権」を優先―水道民営化に関わる村井県政の姿勢を批判して記者会見[2019年06月10日(Mon)]
 日本共産党宮城県会議員団は6月10日に宮城県庁内で記者会見し、情報公開審査会が開示するよう答申した水道民営化に関わる情報が、再びほとんど公開されなかった経過を明らかにしました。宮城県の情報公開が大きく変質・後退しつつあることを指摘し、重ねて村井県政に情報公開と説明責任を果たすよう求めていくことを表明しました。記者団の質問に答えて、情報公開審査会に対して再び不服審査請求を申し立てることを明らかにしました。
 見解の全文は以下のとおりです。
 関連資料は右矢印1190610 記者会見資料.pdf

【日本共産党宮城県議団の見解】

審査会答申にも反して
県民の知る権利より企業の隠す「特権」を優先

−水道事業をめぐる情報公開の実態と村井県政の問題点について−

2019年6月10日
日本共産党宮城県会議員団

1、この間の新しい動きと情報開示の実態

(党県議団の開示請求および審査会答申などこの間の経過)

・2017年5月22日
 党県議団として2文書、「みやぎ型管理運営方式導入可能性調査業務」と「上工下水デューディリジェンス調査業務」にかかるいっさいの資料の開示請求を行った。
・2017年6月12日
 開示決定処分が行われた。合計45文書497枚のうちの3割を超える約160枚が、全部が真っ黒に塗りつぶされていた。
・2017年7月28日
 党県議団は本件処分を不服とし審査請求を行った。
・2018年8月20日
 情報公開条例28条にもとづく審査会で意見陳述を行った。
・2019年2月14日
 党県議団として、「みやぎ型管理運営方式公共施設等運営権設定支援業務」にかかるいっさいの資料の開示請求を行った。
・2019年3月28日
 審査会の答申書が出された。
・2019年3月29日
 村井知事より審理手続終結書が届く
・2019年5月14日
 審査会答申にもとづく再開示決定文書(最初の2文書)と2月に開示請求した新請求文書の開示があった。

(開示やり直しを命じた審査会答申と開示された文書について)

 情報公開審査会は、プロポーザル方式による入札情報について、選定された業者の「企画提案書」の開示にあたっては、業務実績及び公知の情報等は公開すべきであり、今回の場合はすでに業務が終了し報告書も出されていることも考慮して開示決定のやり直しをするよう答申しました。これは党県議団が主張した点がほぼ認められた内容です。しかし、今回提供された文書は業務実績は示されたものの、ほかは内容がわからないように、「てにをは」とごく一部の主語・述語が示されただけでした。また、現在進行中のアドバイザリー業務についても、徹底して内容を隠すものでした。

 *そこで開示された文書の全文は現物を閲覧ください。参考資料として、最初の2文書の企画提案書については、全面黒塗りと今回の開示状況がわかるサンプル(資料@、資料A)をご覧ください。新請求文書については、委託した業務内容のうち、情報公開をどう進めるかの部分をサンプル(資料B)としてご覧ください。

2、宮城県の情報公開をめぐる問題点

 今回開示された文書を検討した結果、以下の問題点があると考えます。

(1)情報公開の本来の意義から逸脱

 情報公開の趣旨は、県民の知る権利を保障し、透明な県政運営を推進するとともに、「県民による県政の監視と参加の充実を推進し、及び県政に対する県民の理解と信頼を確保し、公正で開かれた県政の発展に寄与することを目的」とするものです。
 県民の英知を結集して県政発展に寄与するためには、基本的な情報が開示されてこそ、県民参加で諸事業の検証も可能となります。今回のように、大見出し・中見出し程度は出すが本文は出さない、「てにをは」の助詞や主語・動詞の一部は出しても肝心の中身は出さないという、要するに内容はけっして出さないというやり方は、県民に必要な情報を出すという基本的な姿勢が無いことを示しています。

(2)審査会答申内容にも反する「黒塗り」文書

 公募型プロポーザル方式において選定の際の決め手となる法人が提出する「企画提案書」について、前回は全面黒塗りであったが、今回は答申を受けて全体の約9割を黒塗りとし、ほとんど見出し風の部分や「てにをは」に属する意味をなさない部分の約1割程度が開示されました。
 審査会答申の「第5 審査会の判断」(資料C)の「3の(3)」は、以下の視点で再開示決定をするよう求めています。

 1)法人の「業務実績」については、当該法人のノウハウとまでは言えず開示すべきこと。
 2)「業務委託」の内容に関わる点についても、「公知の情報等」は開示すべきこと。(審査会によれば、「公知の情報等」というのは、新聞報道等により公知の情報となっている事実、及び、一般に公開されている調査業務委託企画提案募集要領等の趣旨により明らかな事実とされています)
 3)実施期間が改めて開示・非開示の判断を行うに当たっては、本件開示請求の対象となった調査業務が終了し、報告書が作成され公開されている現時点の状況を踏まえ、行うべきこと。

 以上の3点のうち、1)の「業務実績」の部分は今回開示されたが、2)の「公知の情報等」や3)の業務終了を踏まえての現時点の判断による開示は皆無に近いと言わざるを得ません。
 内容を吟味しても、当該法人の認識を述べている箇所が一部開示されている部分と非開示部分が混在していること。「最初の2文書」の場合には、すでに業務が終了しているにもかかわらず、業務の「スケジュール」内容がすべて非開示となっているなど、何ら企業利益と関係のない部分さえ一律に「のり弁」とされていること。新請求文書でも、みやぎ型管理運営方式を行う場合の「情報公開」のあり方に言及した部分の内容が非開示(資料B)とされていること。要するに全部隠す訳にはいかなくなったので、内容を隠すために苦心したということのようです。
 これらも踏まえると、審査会答申にも背いた今回の不開示判断と結論づけることができます。

(3)県民の知る権利よりも企業の「隠す権利」を優先

 企業のアイデアやノウハウという言い方で、それを隠すことがあたかも固有の特別権利のように扱われています。今回の開示決定でも、非開示部分の理由として、@条例8条第1項2号「公開することにより,なお個人の権利利益が害されるおそれがあるもの」、A条例8条第1項3号「公開することにより,当該法人等又は当該個人の権利,競争上の地位その他正当な利益が損なわれると認められるもの」があげられています。このうち個人情報保護の点から非開示とされる@の理由は認めますが、Aは恣意的乱用を厳格に戒める必要があり、あくまで限定的に適用されるべきです。
 審査会答申にも以下のくだり、指摘があります。「条例第8条第1項3号で規定する『権利、競争上の地位その他正当な利益が損なわれると認められる』ためには、当該情報が開示されることにより、事業活動に不利益が生じるおそれがあるという抽象的、名目的な可能性では足りず、利益侵害の程度や実現性が、具体的、実質的であることが求められると解される」
 つまり、企業の提案情報は、すべてアイデアやノウハウにつながるので非開示ということではなく、公開による不利益が具体的、実質的な場合、つまり実害が現実に起こる場合に限るというのが条例の趣旨であり、その面からも大きく逸脱しています。

(4)水道民営化に大きな不安と不信をいだかせる

 時あたかも、宮城県は水道法「改正」をうけて、トップランナーで水道事業の民営化を進めています。全国的に注目されている中で、情報公開では全国一の後進県になっていると率直に指摘せざるをえません。
 今後の展開を考えても、料金設定やPFI事業におけるVFMの根拠、按分割合の適切性に関わる判断材料などなど、基本的情報が企業の利益を損なうからと非開示となれば、県民も県議会も主体的に判断することは不可能となります。
 導入のための調査とスキームづくりという入口の段階でこのような状況になっていることは民営化に対する大きな不信をいだかせるものです。

 宮城県は県民の知る権利よりも企業の利益を上位に置くという間違った姿勢をあらため、基本的な情報をすべて開示することを強く求めます。私ども県議団は、あらゆる面で情報隠しを許さないたたかいを県民のみなさんとともに進めていく決意です。
以上

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