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中嶋れん(日本共産党 宮城県議会議員)のブログ
宮城県議会 環境生活農林水産委員。
      障がい児・者福祉調査特別委員会 副委員長。
      「脱原発をめざす宮城県議の会」副会長。
自閉症児の親の会会長。
青森県むつ市大畑町生まれ。青森高校卒(音楽部、将棋同好会に参加)。
東北大学理学部物理学科卒(東北大学男声合唱団に参加)。

「戦争する国」No! 女川原発の再稼働中止 「人間の復興」を追求。
ライフワークは「障害のある人が生きやすい社会をめざす」。
日本国憲法の全面実施をめざす日本共産党に共感、入党して44年に。
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薬物依存症の治療と回復を応援する考え方を社会と報道に−ピエール瀧さんの逮捕後の作品の取り扱いと報道のあり方へに貴重な問題提起が行われています[2019年04月03日(Wed)]
 コカイン使用の容疑でピエール瀧容疑者が逮捕されたあと、「電気グルーヴ」の楽曲配信が停止されたことに音楽家の坂本龍一さんが「なんのための自粛ですか?」と、ツィッターで疑問を示しました。私は、坂本龍一さんのコメントに強い共感を覚えました。依存症は、回復可能な病気で、当事者と家族を支援することこそ必要です。社会から締め出すような対応は、明らかにいきすぎだと思うからです。
 「依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク」が2017年1月31日、「薬物報道ガイドライン」を公表していることを知りました。これを物差しに、論議が進むことを期待したいと思います。
 同会は3月25日、「電気グルーヴ ピエール瀧氏の出演作品に対する撤収・放映及び公開自粛・撮り直し等の措置の撤回を求める要望書」を関係者に送付しました。内容は具体的ですが、その背後にある考え方に、私も向き合ってみたいと思います。


◇「薬物報道ガイドライン」
「依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク」からの提案(2017年1月31日)


【望ましいこと】
◎薬物依存症の当事者、治療中の患者、支援者およびその家族や子供などが、報道から強い影響を受けることを意識すること
◎依存症については、逮捕される犯罪という印象だけでなく、医療機関や相談機関を利用することで回復可能な病気であるという事実を伝えること
◎相談窓口を紹介し、警察や病院以外の「出口」が複数あることを伝えること
◎友人・知人・家族がまず専門機関に相談することが重要であることを強調すること
◎「犯罪からの更生」という文脈だけでなく、「病気からの回復」という文脈で取り扱うこと
◎薬物依存症に詳しい専門家の意見を取り上げること
◎依存症の危険性、および回復という道を伝えるため、回復した当事者の発言を紹介すること
◎依存症の背景には、貧困や虐待など、社会的な問題が根深く関わっていることを伝えること

【避けるべきこと】
●「白い粉」や「注射器」といったイメージカットを用いないこと
●薬物への興味を煽る結果になるような報道を行わないこと
●「人間やめますか」のように、依存症患者の人格を否定するような表現は用いないこと
●薬物依存症であることが発覚したからと言って、その者の雇用を奪うような行為をメディアが率先して行わないこと
●逮捕された著名人が薬物依存に陥った理由を憶測し、転落や堕落の結果薬物を使用したという取り上げ方をしないこと
●「がっかりした」「反省してほしい」といった街録・関係者談話などを使わないこと
●ヘリを飛ばして車を追う、家族を追いまわす、回復途上にある当事者を隠し撮りするなどの過剰報道を行わないこと
●「薬物使用疑惑」をスクープとして取り扱わないこと
●家族の支えで回復するかのような、美談に仕立て上げないこと

電気グルーヴ ピエール瀧氏の出演作品に対する撤収・放映及び公開自粛・撮り直し等の措置の撤回を求める要望書
 私たちは日本の薬物問題、また依存症対策に関わる者として、この度、麻薬取締法違反で逮捕された電気グルーヴ ピエール瀧氏の出演作品に対する撤収・放映及び公開自粛・撮り直し等の措置の撤回を求めたく、要望書を提出致します。
 現在、厚生労働省が依存症の理解を深めるための普及啓発事業を各地で実施していることは、ご存じかと思います。依存症は回復可能な病気であること、社会の偏見、差別が回復を妨げる大きな障壁であることを、元サッカー日本代表の前園真聖さんをはじめ、多くの著名人、芸能人たちが参加して呼びかけています。3月6日に東京で開かれたイベントでは、清原和博氏が登壇し、自身の体験をもとに「勇気を出して病院へ」と呼びかけました。
 その矢先に起きたのが、ピエール瀧さんのコカイン使用による検挙でした。そして、過去の出演作の映画、テレビドラマ、DVDなどの放送・販売・上映などの自粛が相次ぎました。
 こうした処置は、「犯罪者を金儲けの手段にするな」といった批判を警戒した苦渋の策なのでしょうが、私たちには薬物事犯となった芸能人へのあまりにも厳しすぎる制裁に思えます。
 その過剰な対応が当事者や家族、そして社会の意識に及ぼす悪影響を想像して頂ければと思います。
 検挙された芸能人やアーティストは、活躍中の人であればあるほど、多額の賠償金を請求されるなどして、経済的に大きな負担を抱えます。これまでの同様事案ではほとぼりが冷めたころに「自粛解除」となることが通例ですが、当事者は司法的に処罰されること以外に、あまりにも大きなダメージを負います。
 仕事の表舞台から排除され、ワイドショーなどで悪のイメージが繰り返し強調されることによって、重大な犯罪というイメージが必要以上に増幅されています。その配偶者や子どもも、周囲から白眼視されることになります。
 そうした空気は、薬物使用が発覚したら社会的に抹殺されるという恐怖感が煽られ、相談や支援に繋がる勇気を阻害し、孤立を招き、問題を悪化させていきます。
 依存症が回復可能な病気であることを多くの人に知ってもらい、それを応援していく流れを作りだしていくことはマスメディアの使命だと思うのですが、「自粛という名の制裁」はあまりに相反する行動ではないでしょうか。
 欧米など、諸外国でも俳優やアーティストの薬物問題が発覚することは珍しくはありませんが、それにより出演作品の販売や公開が自粛された例はありません。
 日本でも大ヒットした海外人気ドラマ「フレンズ」に出演したマシュー・ペリー氏は薬物依存症に陥りましたが、撮影中2度もリハビリ施設に入寮しながらも出演は継続されました。
 そして、マシュー・ペリー氏は見事に回復を果たし、のちに依存症者の支援を積極的に行い、その功績が認められてオバマ大統領から表彰もされました。
 また同じく日本でも大人気となった海外ドラマ「フルハウス」に出演していたジョディ・スウィーティン氏は、覚せい剤の依存症となり苦しみましたが、「フルハウス」で共演したオルセン姉妹らの激励により、リハビリ施設に入寮し回復しています。
 そしてこの「フルハウス」のリブート版「フラーハウス」の撮影中に、出演者の一人ジョン・ステイモス氏がひどいアルコール依存症になっていることを知ったジョディ・スウィーティン氏は、自分の経験を生かし「フラーハウス」の撮影セットの中で、アルコール依存症の自助グループ「AA」のミーティングを行い、断酒をサポートしました。
 こうしてジョン・ステイモス氏は現在も断酒を継続しており、自分の回復はジョディ・スウィーティン氏のお陰と発言しています。
 日本では、これとは真逆に「罰すること」「懲らしめること」「辱めを与えること」で、薬物問題に効果があったかのような誤った考えがあるように思えます。
 刑罰以外にも民間人による自粛や撤収、撮り直しといわれる実質的な制裁措置が常態化してしまえば、薬物問題は解決どころか弊害の方がますます大きくなっていきます。メディアの方々が、薬物依存の問題への理解を深め、現在の制裁措置を取り止めて頂けるよう強く要望するものです。

      記
1、松竹株式会社(代表取締役会長 大谷 信義 様 代表取締役社長 迫本 淳一 様)は映画「居眠り磐音」を、代役で撮り直すことなく、オリジナル作品を公開して下さい。
2、株式会社 セガゲームズ(代表取締役会長CEO里見 治紀 様 代表取締役社長COO 松原 健二 様)は、プレイステーション(PS)4用のゲームソフト「JUDGE EYES:死神の遺言」の販売自粛を解除して下さい。
3、株式会社ソニーミュージックエンターテイメント(代表取締役社長 水野 道訓 様)は、電気グルーヴの CD、映像商品の出荷停止、 CD、映像商品の店頭在庫回収、音源、映像のデジタル配信停止を解除して下さい。
4、株式会社TBS(会長 武田信二様、代表取締役社長 佐々木卓様)は、既に収録済みである「ゲンバビト」を放映して下さい。
5、日本放送協会(会長 上田 良一 様)は、NHKオンデマンドの「大河ドラマ いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜 第4〜8回、第10回」「連続テレビ小説 とと姉ちゃん(シリーズ全作)」「連続テレビ小説 とと姉ちゃん『もうひとつの物語“福助人形の秘密”』」「連続テレビ小説 あまちゃん(シリーズ全作)」「大河ドラマ 龍馬伝(シリーズ全作)」「土曜ドラマ『55歳からのハローライフ』(シリーズ全作)」の配信を停止を解除して下さい。
以上

依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク(発起人 50音順)
今成 知美=特定非営利活動法人 ASK(アルコール薬物問題全国市民協会) 代表
上岡 陽江=特定非営利活動法人 ダルク女性ハウス 代表
近藤 恒夫=日本DARC 代表
斎藤 環=筑波大学 医学医療系 社会精神保健学 教授
佐原 まち子=一般社団法人 WITH医療福祉実践研究所 代表理事
田中 紀子=公益社団法人 ギャンブル依存症問題を考える会 代表
信田 さよ子=原宿カウンセリングセンター 所長
松本 俊彦=国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所薬物依存研究部 部長
森田 展彰=筑波大学 医学医療系 社会精神保健学 准教授
横川 江美子=特定非営利活動法人 全国薬物依存症者家族会連合会 理事長

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