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ペルーアマゾン便り

南米ペルーのアマゾン地域でNPOアルコイリスが行っている国際協力事業を中心に報告するブログリポートです。対象地域はペルーの中央ジャングルにあるウカヤリ州で、主にアグロフォレストリーを中心とした、コミュニティトレードと伝統植物の活用促進を目的としています。
このブログではNPOアルコイリスの活動と自分が参加している日系社会、それからペルーの情報を記載しています。


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新しい手動搾油機 [2011年12月08日(Thu)]


サッチャ・インチオイルのコミュニティートレード開発において、乗り越えなければいけない課題がいくつもありましたが、僕が担当している分野の中では「搾油技術の適正化が大きな課題」となっていました。

ウカヤリ国立大学のモデル施設にはエクスペラーが導入されていますが、様々な弱点があり、特に少量生産の場合には向かない機械となっています。そこで去年の半ば頃から、現地にあった技術を探していました。今までの流れは下記のリンクで見ることが出来ます:

http://blog.canpan.info/pucallpa/archive/163
http://blog.canpan.info/pucallpa/archive/170
http://blog.canpan.info/pucallpa/archive/208


モデル施設にあるエクスペラーです。



日本からアルコイリスの代表理事に
去年、持ってきてもらった手動搾油機です。



今年の頭に原料2Kg(オイル約500cc)の
手動搾油機を現地の機械技師に
作ってもらいました。


2Kgの搾油機で今までオイルを作っていましたが、対象農家たちの生産量が少しずつ増加してきましたので、搾油が追いつかなくなって来ました。日本とも相談した後に、手動搾油機の大型化を目指すことにしました。

「手動」にこだわった理由の一つとして、プロジェクト対象地域(マシセア地区)では電気がないことでした。マシセアでも活用できる技術開発として、今回の大型手動搾油計画が先月の終わり頃から始まりました。


大型手動搾油機の枠組みが
出来上がりました。


遅くても、今月の下旬には作り終えると機械技師が話していました。早くプカルパで試してみたいと言う気持ちがある反面、「どう工場まで運ぶか」と言う心配もあります。枠組みだけでおそらく400Kg強あると思いますので、2〜3人で動かせる重さではありません。パーツにバラスことも出来ますが、「組み立てるのがかなり大変だから、このまま送ることを勧めるよ」と機械技師に言われました。この難関をどう乗り越えるかは今後の課題として残っています。

無事に日本から帰国 [2011年11月05日(Sat)]


先月の半ば頃から、JICAの短期間研修で北海道に行っていた農民組織化担当が無事に帰国しました。フライトはビザの関係でアメリカを通らないルートが選ばれ、「札幌→羽田・成田→ニュージーランド→サンチアゴ→リマ」と35時間以上の長旅となったそうです。


MirafloresのMaria Reiche公園です。
農民組織化担当は長旅で
かなり疲れていましたが、
寝てしまうと時差ボケが強くなるので、
少しリマを出歩きました。



3週間ぶりのペルー風鳥の丸焼きを
嬉しそうに食べていました。


農民組織化担当にとっては初めての海外旅行で、この研修は強く印象に残ったそうです。「日本はペルーと全く違う現実の国で、特に驚いたのはどんな山奥に行っても道路整備がきちんとされ、山崩れをおさえるために、山のふもとはセメントで整備されている。プカルパでは中心部以外殆ど舗装されていないし、高山に近い地域では山崩れは毎年当たり前のように起きている・・・札幌とプカルパは創立されてから同じ100数年なのに、発展の差はすごい」と話していました。

研修については「実習と見学を中心に日本の環境保全に幅広く触れることが出来た。ペルーとは歴然の差がある。少しずつペルーも日本を見習わなきゃね・・・僕たちのプロジェクトにも活かせることはたくさんあると思っている。研修そのものは細かく計画されていて、時間通りに全て進んでいたのは驚きだったよ、ペルーでは中々そうはいかないからね。研修に参加していた中南米のみんなは同じようなところで驚いていた」、「日本人はどこ行ってもみんな非常にやさしく接してくれたことも思い出深い。それから、たった3週間だったのに、研修生たちの間では強い絆が生まれ、別れ際ではみんな泣いていた、僕も泣きそうになったよ・・・本当に忘れられない経験となったよ」と話してくれました。


第39回日本文化週間の
グルメ祭りの会場です。


英世野口私立学校訪問A [2011年10月08日(Sat)]
訪問の様子@:http://blog.canpan.info/pucallpa/archive/287



後半からは妻が折り紙教室を開きました。日本では高校2年生に相当する年齢ですので、最初は折り紙にあまり興味を持ってくれないのではないかと心配していましたが、やり始めたら「次何を教えてくれるの?」、「もっと難しいの教えて」とアンコールが何度もかかりました。


折り紙を教えている様子です。



男性たちも折り紙に興味深々で、
分からない箇所は何度も
聞いていました。



一生懸命折り紙を
折っている様子です。


折り紙教室は30分で終わる予定でしたが、結局2時間近く続きました。「次はいつ来るの?」と聞かれ、担任の先生も「是非来てほしいので連絡先を教えて」と言われました。妻とも相談し、リマにいる間は何度か学校を訪問したいと思っています。出来ること、教えられることは少ないかもしれませんが、自分たちに出来ることをやろうと決めました。


途中で転校したり、
日本に行ったりして、
今年の英世野口学校の
卒業生は8人しかいません。
今までで一番少ない生徒数だそうです。



担当の先生、校長先生を含めた
記念写真です。


少ない生徒数ですが、家庭内問題、将来への不安、お金の問題など、みんなそれぞれ問題を抱えており、悩んでいる様子でした。中には白血病にかかっている人もいて、脊髄移植をする必要があるそうです。癌であるにも関わらず、病を感じさせない元気な青年で、積極的に自分の意見を言ったり、折り紙教室に参加をしたり、してくれました。卒業生の話を近くで聞いている坂田さんの話では、彼が周りに元気を与える存在になっているそうです。

学校側も手術費用を集めるために、日系運動場やAPJでイベントを開催したりしています。手術を無事に乗り越え、彼の夢である立派な「癌専門医」になって欲しいです。


今回みんなといられた時間は短かったですが、
いろいろ考えさせられる大切な機会となりました。

リマに帰ったらまたお会いしましょう。



英世野口私立学校訪問 [2011年10月07日(Fri)]

NGO KIZUNA AMAZONICAの理事である坂田さんの依頼で、HIDEYO NOGUCHI私立学校を訪問しました。坂田さんは今年の卒業生のPadrino(後援者)に選ばれており、何度か学校に訪れて、卒業生に様々な話をしたり、ペルーで風習となっている「卒業ジャンバー」を寄付したりしています。

今回は僕の出稼ぎの子供や留学生としての経験やアルコイリスプロジェクトについて話して欲しいとお願いされました。坂田さんは「卒業を迎えるにあたって、生徒たちは様々な不安を抱えているから、先輩として、いろいろアドバイスをして欲しい。特にお金がなくても勉強ができるところを強調して欲しい。難しく考えずに、自分の経験から正直に話してよ」と言われました。


野口英世の銅像です。



校舎の様子です。



グラウンドです。
娘は大喜びで走り回っていました。
特に小学生部にあったすべり台や
ブランコで遊びまわっていました。



朝早くから行ったので
坂田さんはみんなのために
朝食を用意しました。
ペルーの若者に人気の
ChicharronesとTamalesを
購入しました。



僕は1時間程度で、
‐ 出稼ぎの子供としての経験・苦しみ
‐ 帰国後、大学に進学した時の経験
‐ 日本での留学生としての経験
‐ アルコイリスプロジェクトについて
などを中心に話しました。


妻の協力もあって、プカルパから持って来ていたオイル、シャンプー、ラー油などと一緒に、グリーンナッツオカラのつまみ、パン、ケーキなどを用意することが出来ました。グリーンナッツを試食する人が殆どで、大喜びでした。「ピーナッツに似てるね」、「オイルはまろやかで美味しい」、「オカラ、オイルは何にいいの?」、「オイルはどうやって食べればいいの?」などなど、みんな興味津々に質問をしていました。

実は学校に来る前まではみんな僕の話に興味を持ってくれないんじゃないかと心配していたのですが、用意したパワーポイントまで細かく見てくれました。

続く・・・




手作り商品のブレインストーミング [2011年03月21日(Mon)]


今週のプカルパ出張では、「San Juan祭り」の準備が本格的に始まる予定です。妻はいよいよAPJプカルパ支部の日本語の生徒たちに手作り商品の作り方を教えます。「ペルーアマゾンならではのものを活かして、出来れば和風デザインを取り入れる」ことが今回のテーマです。そこで、アイデアを出し合って、売れそうな商品を考えました。


ペルーアマゾンのジュートを使って
作られているドリームキャッチャーです。
オリジナリティーを出すために
折鶴をつけています。



デザインのバリエーションが
増えた折り紙です。



日本では大人気のストラップですが、
ペルーではあまり見ません。
今回はアマゾンの種で、有名な
Huairuroを使ってみました。
ペルーではHuairuroには「運」特に「金運」を
呼び寄せる力があるとされています。



シピボ族の泥染めを使ったコイン入れです。
Huairuroのストラップを組み合わせると
ペルーでは見たことがないオリジナル商品に
変身しました。



以前にも紹介しましたが、
シピボ族の泥染めをバックにした漢字です。
今、ペルーでは漢字デザインがブームと
なっています。服、ステッカー、車などに
よく見られます。
日本語の学生たち用に電子ジグソーを
早速購入し、今回の出張に持って行きます。


San Juan祭りまで2ヶ月とちょっとありますので、いろいろ準備できると思っています。嬉しいことに日本語の生徒たちはやる気満々ですので、楽しい時間となりそうです。

祭りの売り上げの一部は青年部に割り当てられ、今後の活動資金にすることになっています。この様な販売活動は初めてですが、成功すれば、少しずつAPJプカルパ支部の青年部は活性化して行くと考えています。

頑張りますので、応援をお願いします!!!!!

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衛生登録 [2011年03月15日(Tue)]


本日、ラモリナ国立大学の「トータルクオリティ分析センター」に行き、念願の衛生登録をもらうことが出来ました!!!!去年からいろいろありましたが、これで、何も心配することなく、San Juan祭りで試作販売を行うことが出来ます。



登録を申請するためのサンプルを作れている様子は次のリンクで覗けます:
http://blog.canpan.info/pucallpa/archive/126

分析センターにサンプルを出したときの様子です:
http://blog.canpan.info/pucallpa/archive/138







頑張れニッポン!! [2011年03月12日(Sat)]








ペルー日系人協会リマ本部で
みんなの協力を求めて作られている
千羽鶴です。









衛生登録の許可!! [2011年03月02日(Wed)]


去年から衛生登録を得るために、大学の協力を得ながら、手続きの申請を進めてきました。大学側にはビューロクラティックな面があり、思うように進まなく、焦りを感じている時期もありました。2月の頭に、何とかサンプルを揃え、検査と衛生登録申請をすることが出来ました。

サンプル作りを紹介するブログ:
http://blog.canpan.info/pucallpa/archive/126

衛生登録の検査と申請を紹介するブログ:
http://blog.canpan.info/pucallpa/archive/138


そして、本日、「DIGESA(保健省 環境衛生総局)」から許可が下りました笑い笑い拍手拍手!!!!


写真が小さく読みにくいですが
DIGESAのページで衛生登録申請中が
記載されたものです。


下記のリンクはDIGESAのページです。

リンクに入って、中央にある「Empresa」「RUC」「Expediente」を「Expediente」に○をつけ、空欄のところに「2709」、次に2011、最後に「R」を選んで検索「Buscar」をクリックすると、我々が申請したファイルが記載されます。

「Observaciones」のところで「Certificado」と出ていますので、許可が下りたことがわかります。

長い道のりでしたが、これでどうどうと試作販売を始めることが出来ます。現地スタッフと相談し、プカルパの「San Juan祭り(6月24日)」でスタンドを借り、オイル、手作り石鹸や日本語の生徒たちと一緒に折り紙を販売しようという案が出ました。今のところ祭りに向けて、手作り石鹸の試作を毎日のように行っています。





ビンの蓋封印機 [2011年02月18日(Fri)]


品質管理をより確実にするために、ビンの蓋の手動封印機を購入しました。今までは緑色のひねり栓(ねじぶた)がついたものを使用していましたが、下の部分を折り曲げて、封印する機械がありませんでした。そのため、プラスチックのシールを使用していましたが、それでも100%安全ではなく、工場出荷後誰かに蓋を開けられたとしても痕跡が残りにくく、異物の混入のリスクがありました。

今までの蓋の様子:
http://blog.canpan.info/pucallpa/archive/42
http://blog.canpan.info/pucallpa/archive/57


このリスクを避けるために、今回、手動蓋封印機を購入しました。注文をしたのは1月の半ばでしたが、いろいろあって、今日初めて手元に届き、試作を行うことが出来ました。


品質管理担当が機械を
組み立てている様子


この蓋手動封印機をいろいろ探し歩き回りましたが、中々見つからず苦労していました。大きい会社は手動ではなく、自動のものを使っているため、作っているところは1社か2社だけです。自動機械のほうが生産パフォーマンスは良いですが、価格が高く、プカルパの少量生産向けではありません。それからプカルパまで機械を移動させてしまうと、メンテナンスが大変です。今回購入した、手動機は本当に単純なものですので、故障すれば、プカルパでも直せると思います。


組み立てられた
手動蓋封印機



ペダルを踏んで
上のレバーを回せば
出来上がりです。



手動蓋封印機を
通す前の蓋です



機械を通した後の
仕上がりの様子です。
下の部分も折り曲げられますので、
誰かが開けようとすれば、
直ぐにわかるようになりました。


次の出張時にプカルパに持っていく予定です。心配なのは機械が大きいので、飛行機に乗せてもらえるかどうかです。

初めてビンの蓋封印機を試している様子です:
http://blog.canpan.info/pucallpa/archive/142






 
衛生登録申請 [2011年02月16日(Wed)]


ラ・モリナ大学の正門です。


衛生登録を申請するために、プカルパで作ったサンプルを今日ラ・モリナ国立大学の「トータルクオリティ分析センター」に持って行きました。分析センターはラモリナ大学の中ではなく、ラモリナ通りを挟んだ向い側にあります。


トータルクオリティ分析センターの
受付窓口です。


ウカヤリ大学の工場運営委員長が一度、分析センターと直接話をしてくれていたため、対応が非常に早かったです。窓口で受けた説明では、行われる分析項目は「酸化」、「過酸化物価」、「重金属(鉛、ヒ素」、「脂肪分解菌」です。


今回提出したグリーンナッツオイルの
サンプルです。分析項目が多いため
1L以上要求されました。


分析結果に問題がなければ、分析センターが直接「DIGESA(保健省 環境衛生総局)」に衛生登録申請手続きを進めてくれます。

去年から、試作販売を正式に行うためには衛生登録が必要だと言われ、思うように申請手続きが進んでいなかったので、悩みの種の一つでありました。今日サンプルを出して、少しホッとしました。まだ結果が出ていないが、問題がなければ2週間程度で衛生登録が取れるそうです。



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