農業省プカルパ支部との協定
[2015年04月27日(Mon)]
サッチャインチのアグロフォレストリー栽培普及のため、
農業省プカルパ支部(Direccion Regional Sectorial de Agricultura Ucayali)、
マシセア高等技術専門学校(Instituto Superior Tecnologico Masisea)と
NGO Kizuna Amazonicaが三者協定を結ぶことができました。
協定を何度か訂正し、お互いが了解を
出したところで、サインをしました。
写真は農業省ウカヤリ支部の
地域局長(Director Regional)が
サインをしている様子です。
2ヶ月近く調整をした結果、
無事に三者協定を結ぶことができました。
この三者協定を基に今後、
マシセア地区で様々な活動が行われていく
予定ですが、まずは細かい計画、予算作りに
取り組んで行きます。
農業省でもサッチャインチを大々的に販売を促すよりも、慢性栄養失調を改善するために、農家たちの間での消費を促す活動を多く行われることになりました。農業省ウカヤリ支部の局長が「ウカヤリ州は資源に恵まれた地域なのに、国の統計では慢性栄養失調が最も高い州の一つに含まれている。この状況は食べるものがないと言うよりも、栄養に良いものが畑にあっても消費する習慣がなければ、農家たちは決して口にしない。例えば、地域政府が栽培普及している『カカオ』は非常に栄養的に良いが、農家たちは販売しても、食べている人は殆どいない。国連のMDGsにもある様に『極度の貧困と飢餓の撲滅』は大きな課題なので、この新しい協定を通じて、収入の向上はさることながら、少しでも農家たちの栄養改善が出来ればと思っている。サッチャインチには機能性や高品質のタンパク含有が高いと聞いているので、栄養改善には非常に向いた農作物だとみている。今後が楽しみだ」とコメントしていました。
この協定を機能させるためにはいくつかの課題を乗り越えなければいけないが、少しずつ力を合わせてやっていきたいと思っています。
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