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ペルーアマゾン便り

南米ペルーのアマゾン地域でNPOアルコイリスが行っている国際協力事業を中心に報告するブログリポートです。対象地域はペルーの中央ジャングルにあるウカヤリ州で、主にアグロフォレストリーを中心とした、コミュニティトレードと伝統植物の活用促進を目的としています。
このブログではNPOアルコイリスの活動と自分が参加している日系社会、それからペルーの情報を記載しています。


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ペルーアマゾン便りにようこそ。

下記のプールダウンメニューから、読みたいカテゴリーが参照できます。




笹川会長のペルー訪問 [2012年01月30日(Mon)]


1月26日〜30日まで日本財団の笹川陽平会長がペルーを訪問し、僕は初めて会長の通訳を務めました。詳しい出張の内容は会長のブログに記載されていますので、興味のある方は覗いてみてください:

「ペルー訪問」その1:―フジモリ大統領親子との面談―
「ペルー訪問」その2:―ペルー日系人協会― 
「ペルー訪問」その3:―緊急入院―


1日目:ペルー日系人協会 新年会



1日目:ペルー日系人協会 新年会



2日目:プカルパYarinacocha病院で
ハンセン病患者との懇談会



2日目:プカルパウカヤリ国立大学(UNU)の
特産品モデル加工施設を視察


ヤリナコチャ病院の視察が終わり、リマ帰りの飛行機まで少し余裕があったので、アルコイリスプロジェクトのモデル加工施設を訪問しました。短い訪問でしたが、農民組織化担当とライン作業長が一生懸命対応してくれました。

大学を訪問した後に空港に向かいました。その後の詳しいことは先ほど紹介した「ペルー訪問」その3:―緊急入院―で見ることが出来ます。

予想していなかったことがいろいろとある4日間で、一時期どうなるかと思いましたが、全てが無事に終わり本当にホッとしました・・・

Canasta de viveres [2012年01月13日(Fri)]

ペルーでは年末にお世話になった人たちに「Canasta de viveres(年末感謝食糧ギフト)」を贈る習慣があります。Canastaには一般的に家庭で使われる食糧、お菓子、酒類が用意されます。

今年アルコイリスプロジェクトの「JICA草の根支援型事業」が終了するに当たり、一生懸命事業に参加した農家たちに感謝の気持ちと今後も一緒に頑張って行こうと言う気持ちを込めてCanasta de viveresを贈ることにしました。

R1058832.JPG
アルコイリスメンバーで手分けして
購入した食糧です。


R1058833.JPG
Canastaは通常飾り物として使える「かご」を
使用しますが、我々は農地でも利用できる
プラスチックバケツを選びました。


R1058865.JPG
嬉しそうにCanastaを受け取る
Flor Naciente村の代表農家。


R1058850.JPG
Charasmana村の農家たちとの記念写真。


R1058872.JPG
Flor Naciente村の農家たちとの記念写真。


APJプカルパ支部の新年会 [2012年01月09日(Mon)]

今年初めて、日系人協会プカルパ支部の新年会に参加することが出来ました。

R1058762.JPG
プカルパ市長、APJプカルパ支部会長、会計係、調整員のテーブル


R1058770.JPG
青年部のメンバーとの記念写真


R1058774.JPG
参加者全員との記念写真


R1058751.JPG
妻の折り紙の生徒がペーパークラフトを
始め、新年会で初めての作品を披露しました。


R1058752.JPG
作者のChristian君に話を聞いてみると、
インターネットで覚えたと言っていましたが、
作品のレベルの高さに驚かされました。

KIZUNA農園との出会い [2011年12月22日(Thu)]

2011年の4月頃から「サッチャ・インチのアグロフォレストリー栽培モデル」と「スローライフ」を実践するために、仲間5人と一緒に資金を出し合って、ウカヤリ州で農園を購入することを決めました。初めの頃は簡単に見つかると思っていました・・・決まりそうな土地もいくつかありましたが、結局8か月過ぎても、見合う農園が見つかっていません。

土地探しとは言っても、ウカヤリ州には不動産が殆どなく、新聞で広告を見るか、知り合いに教えてもらうか、実際に興味のある地域をバイク・車で見て回るかしかありません。我々は何度も幹線道路をバイクで走りながら、販売「VENDE」の看板を探して、直接話を聞いていました。

12月に入るとさすがに焦りを感じ始めていました・・・2ヶ月ぶりにバイク2台で幹線道路に出て、「VENDE」の看板探しを再開しました。

R1058056.JPG
今回一緒に土地探しに出てくれた仲間です。


ウカヤリ州では12月から本格的な雨季に入り、毎日の様に雨が降っています。晴れている日を待っていると、中々行動を開始することが出来ないので、雨が多少降っていても、バイクで土地探しに出るようにしました。今回は走っている途中に大粒の雨に降られ、寒いの、痛いので大変でした・・・

R1058062.JPG

中心部から幹線道路を下って38Km地点で
一緒に来てくれていた従兄弟が見つけた
販売中の看板です。
以前からあったのかもしれませんが、
看板が小さく見過ごしていたと
思います。


R1058063.JPG

農園の名前は「CECY]です。


R1065183.JPG
木造の家がありました。


R1058059.JPG
約1ヘクタール分の柑橘類や
地域の果物が栽培されています。


この農園のオーナーはアメリカに住んでいますが、代理人と話をすることが出来ました。条件は合いそうですので、久しぶりに胸がワクワクしています。

Chocolatada [2011年12月18日(Sun)]


ペルーではクリスマスを祝うために、学校や仕事仲間で集まって、パネットーネを食べながらミルクチョコレートを飲む習慣があります。この集まりを「Chocolatada(チョコラターダ)」と呼ばれています。

今回、日系人協会プカルパ支部のチョコラターダに招待され、数年ぶりにペルー風のクリスマスを過ごすことが出来ました。


日系人協会プカルパ支部の会長の挨拶。



ミルクチョコレートやパネットーネが
用意されている様子です。



子供たちのためのゲームも用意されていました。



最終的には子供たち全員にプレゼントが
配られました。


いつもであればプレゼント1個ですが、今回は各子供にプレゼント2個渡されました。そして会長さんは「おじいちゃんたちの代から、日系人たちはものを周りと分け合うと有名でした。この習慣がなくなって欲しくないために、プレゼントを2個渡しています。プカルパではプレゼントをもらえない子供が多い。この会が終わったら、恵まれない子供を見つけたら、1個渡して欲しいと思っています。そして先祖たちの教えを忘れないで欲しいです」と述べました。


折り紙の生徒たちとの記念写真です。


新しい手動搾油機 [2011年12月08日(Thu)]


サッチャ・インチオイルのコミュニティートレード開発において、乗り越えなければいけない課題がいくつもありましたが、僕が担当している分野の中では「搾油技術の適正化が大きな課題」となっていました。

ウカヤリ国立大学のモデル施設にはエクスペラーが導入されていますが、様々な弱点があり、特に少量生産の場合には向かない機械となっています。そこで去年の半ば頃から、現地にあった技術を探していました。今までの流れは下記のリンクで見ることが出来ます:

http://blog.canpan.info/pucallpa/archive/163
http://blog.canpan.info/pucallpa/archive/170
http://blog.canpan.info/pucallpa/archive/208


モデル施設にあるエクスペラーです。



日本からアルコイリスの代表理事に
去年、持ってきてもらった手動搾油機です。



今年の頭に原料2Kg(オイル約500cc)の
手動搾油機を現地の機械技師に
作ってもらいました。


2Kgの搾油機で今までオイルを作っていましたが、対象農家たちの生産量が少しずつ増加してきましたので、搾油が追いつかなくなって来ました。日本とも相談した後に、手動搾油機の大型化を目指すことにしました。

「手動」にこだわった理由の一つとして、プロジェクト対象地域(マシセア地区)では電気がないことでした。マシセアでも活用できる技術開発として、今回の大型手動搾油計画が先月の終わり頃から始まりました。


大型手動搾油機の枠組みが
出来上がりました。


遅くても、今月の下旬には作り終えると機械技師が話していました。早くプカルパで試してみたいと言う気持ちがある反面、「どう工場まで運ぶか」と言う心配もあります。枠組みだけでおそらく400Kg強あると思いますので、2〜3人で動かせる重さではありません。パーツにバラスことも出来ますが、「組み立てるのがかなり大変だから、このまま送ることを勧めるよ」と機械技師に言われました。この難関をどう乗り越えるかは今後の課題として残っています。

ウカヤリ大学との新しい協定 [2011年11月25日(Fri)]

ウカヤリ国立大学とNPOアルコイリスの協定が更新されました。


大学学長、副学長とアルコイリス代表理事が
新協定に署名している様子です。



アルコイリス代表理事と学長が
新協定を持った記念写真です。


新しく結ばれた協定について、現地の「AHORA」と言う地方新聞に載りました。記事をクリックすると拡大されます。







来年度の活動に向けて大きな一歩を踏み出すことが出来たと思っています。

無事に日本から帰国 [2011年11月05日(Sat)]


先月の半ば頃から、JICAの短期間研修で北海道に行っていた農民組織化担当が無事に帰国しました。フライトはビザの関係でアメリカを通らないルートが選ばれ、「札幌→羽田・成田→ニュージーランド→サンチアゴ→リマ」と35時間以上の長旅となったそうです。


MirafloresのMaria Reiche公園です。
農民組織化担当は長旅で
かなり疲れていましたが、
寝てしまうと時差ボケが強くなるので、
少しリマを出歩きました。



3週間ぶりのペルー風鳥の丸焼きを
嬉しそうに食べていました。


農民組織化担当にとっては初めての海外旅行で、この研修は強く印象に残ったそうです。「日本はペルーと全く違う現実の国で、特に驚いたのはどんな山奥に行っても道路整備がきちんとされ、山崩れをおさえるために、山のふもとはセメントで整備されている。プカルパでは中心部以外殆ど舗装されていないし、高山に近い地域では山崩れは毎年当たり前のように起きている・・・札幌とプカルパは創立されてから同じ100数年なのに、発展の差はすごい」と話していました。

研修については「実習と見学を中心に日本の環境保全に幅広く触れることが出来た。ペルーとは歴然の差がある。少しずつペルーも日本を見習わなきゃね・・・僕たちのプロジェクトにも活かせることはたくさんあると思っている。研修そのものは細かく計画されていて、時間通りに全て進んでいたのは驚きだったよ、ペルーでは中々そうはいかないからね。研修に参加していた中南米のみんなは同じようなところで驚いていた」、「日本人はどこ行ってもみんな非常にやさしく接してくれたことも思い出深い。それから、たった3週間だったのに、研修生たちの間では強い絆が生まれ、別れ際ではみんな泣いていた、僕も泣きそうになったよ・・・本当に忘れられない経験となったよ」と話してくれました。


第39回日本文化週間の
グルメ祭りの会場です。


Chocotejasの試作 [2011年11月01日(Tue)]


妻がペルーで大人気のチョコテハス(Chocotejas)の中にグリーンナッツのオカラを入れてみました。通常であれば、薄いチョコレートで「ペカンナッツやドライフルーツ+ミルクジャム(Manjar blanco, dulce de leche)」がコーティングされた甘いお菓子です。個人的にはペカンナッツ入りのものが一番好きですが、今回のグリーンナッツのオカラ入りも中々美味しいと感じました。


市販のチョコテハスはアルミホイルと
紙に包まれています。家にはチョコテハス用の
包み紙がなかったので、アルミホイルだけで
包んでいます。



チョコテハスです〜。



中にはグリーンナッツのオカラと
ミルクジャムが入っています。
今回の試作では、チョコレートのコーティングが
市販のものより厚く出来上がっています。


グリーンナッツ入りのチョコテハスは妻が思っていた以上に人気となり、家族や遊びに来る友人たちでアッと言う間になくなりました。何度作っても、直ぐになくなりますので、これも充分スローカフェの定番商品として販売できると思っています。

初めての勾玉作り [2011年10月27日(Thu)]
ペルーのアマゾン地域ではAguaje(アグアヘ)と呼ばれるヤシがたくさん自生しており、収穫期に入ると市場で安く売られます。ライン作業長と話をしている際に、「完熟したアグアヘの種は石の様に硬く、綺麗な白色をしているから、民芸品に使えるよ」と言われて、興味を持ちました。現在、種は山のように捨てられていますので、なんらかの形で有効利用出来たら面白いと思いました。

10月は丁度、収穫期に入っており、大学のモデル施設周辺にもアグアヘの木が一本あり、試しに見てみたいと作業長にお願いしました。


市場で売られている
アグアヘです。


ネットで調べてみたら学名は「MAURITIA FLEXUOSA」で日本では「オオミテングヤシ」と呼ばれているそうです。南アメリカでは、熱帯の泥地で自生し、高さ35 メートルまで達することができるそうです。果肉にはビタミンCとA(パルプ100g中300mgのプロビタミンA含有)が豊富に含有され、現地では茹でて食べるか、ジュースにして消費されています。近年ではパルプからとれたオイルが注目を浴びていますが、先住民は火傷治療に利用していました。


今回興味を持ったアグアヘの種です。



種を切っている様子です。
思った以上に硬く、切るのに苦労していましたので、
ライン作業長のアイデアで写真のように
板に釘を打ち、作業をしやすくしました。


せっかく切ったので、何を作ろうかと考えていたら、勾玉が思い浮かびました。


ペンで形を描き、
鑢や紙やすりで形を整えていきます。
切るのは結構大変ですが、削るのは
思ったより簡単でした。



形は何とか調えましたが、
日が経つにつれ少し変色を
起こしました。
ライン作業長の話ではこの種は
まだ完熟していないから、変色を
起こしたそうです。
次回は完熟した種で再チャレンジしようと
思っています。


変色はしましたが、出来上がった勾玉は硬く、細かい紙やすりで磨けば、形は綺麗に整うと思います。ライン作業長も勾玉の説明をしたら、興味を持ち、作り始めました。

雑談になりますが、アグアヘの種は捨てられても中々虫に食べられず、長持ちします。しかし今回、削ったかすをドアの近くにためていたら、いつの間に綺麗になくなっていました。よく観察したら、アリが喜んで食べていました。自分も削りかすをちょっと味見してみたら、ほのかに甘かったです。今、ペルーでは全く利用されていないアグアヘの種ですが、アリが喜んで食べるぐらいですから、隠れた機能性があるかもしれません。