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〈台風が去って〉[2019年10月14日(Mon)]

DSCN9966.JPG
田圃に溜まった水に空が映り、田植えをやり直したみたいに見える。
何枚か未だ刈り入れを終えてないところも残っているのだが。

*******

風の引き出し (三)より  高階杞一+松下育男

骨の折れた傘や
針金ハンガー
それから雨樋の切れ端が
空の
とんでもないところからぶら下がっています
台風が持ちさったモノと
とり残していったモノが
ようやくわたしの中で
整理されようとしていました



◆この詩の冒頭は次のように始まる。

(一)

台風が去って
朝から晴れ上がりました
貸していた腕がいっぽん
帰ってきたような気分です

空を見上げて
それからちょっと考えました
腕を返してしまって
今頃 困っていやしないかと
(以下略)

◆台風が去るまで「わたし」の「腕」はかつての恋人のもとにあった。
腕は返ってきても、戻って来ないものや散乱したままのものが余りに多いことに気づかないわけにはいかない。
それを思い知らせるように、戻ってきた「腕」自体が、恋人を持つ以前の自分の腕ではなくなっていて、雨傘ひとつ満足に扱えず、持ち主であるはずの「わたし」をびしょ濡れにしてしまう……

失ったモノと取り散らかったモノを片付けて行くには「腕」(と手)が必要だが、「腕」にはもっと大切な働きがあるのだった……ルネ・マグリットの絵のような詩である。

*高階杞一と松下育男による〈「共詩」集〉『空から帽子が降ってくる』(澪標、2019年)より。


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