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消費税アップのレジは[2019年10月02日(Wed)]

プリン一個に2つの値段


◆スーパーで税率の違いがお年寄りを困惑させる実例をさっそく目撃した。

バーコードをスキャンしてもらうおばあちゃんの買い物は数点。
中にプリンが一コあった。おばあちゃんは「スプーンを付けて」と声をかけた。
店員さん「そこで召し上がるのでしたら10%になりますけど…」
お金を出しかけたおばあちゃんの手が止まって「そうなの?」
店員さんは「お持ち帰りなら8%ですが…」と言う。

後ろに並んだこちらはついお節介の虫が動き出す――”持ち帰りにすることにして支払い済ませちゃってから、向こうでいただいたら?…”

しかし、入れ知恵をささやくより早く、彼女は腹をくくっていた――「いいわ、そこで食べるから」。

◆同じ品物に違う税率が適用されるケースの典型例として新聞やテレビでやっていたが、そのおばあちゃんだって、自分が当事者となる場面を予測して買い物に来たわけではあるまい。当惑が彼女の手を一瞬止めはしたが、自分の意思を伝える言葉に逡巡の調子はなかった。

◆2%のためにレジで適当に言い抜けをしたそのすぐ後に平然とプリンを食べる自分の姿など想像したくなかったのかも知れない。
あるいは、自分が食べたくて自分のお金でプリンを買って食べるのに、その場しのぎのゴマカシを言い、後で自分に対してブツブツ弁解している姿など自分で許せない、と思ったのかも知れない。
それではTVによく出てるひょうたんヅラで人の作文を「ゴジャマス」調で読むしか能のなさそうなお偉いさんと同類だわ、息するようにウソを吐くボンボンなんぞと一緒にされてたまるもんですか。

◆店のコーナーに腰を下ろして一息つく――カゴにプリンを入れた時にもうイメージしていた自分の姿=自らに許したささやかな今日のゼイタク――それを、黒板消しで消すように消し去ることはできないと感じたのかも知れない。

――彼女の心中をあれこれ想像するにつけ、いよいよ冴え返ってくる「いいわ、そこで食べるから」というせりふ。自分の意思を静かにまっすぐ述べる潔さこそ、TVに映る大人たちにいちばん欠けているもののようだ。

それにしても、である。
10月1日をもって全国のレジは、人改めをする関所に変貌したごとくだ。



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