CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2019年04月 | Main | 2019年06月 »
<< 2019年05月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
正体不明のたまご[2019年05月10日(Fri)]

DSCN0651.JPG

◆ご近所のお宅の玄関灯に燕が巣作りをしていた。
縁起が良いと言われる。

生まれてこの方、他家に飛来する燕を羨ましく眺めるばかりで、吉事の縁が薄いことには慣れているが。

***

◆先日、我が家のナンテンの根元に白い卵がひとつあるのを見つけた。ウズラの卵ほどの大きさだが抱卵する親鳥の姿を見かけない。
蛇が食べに来るよ、と家人がおどかす。さらに、ひょっとして蛇の卵じゃないの?と言うのだ。処分するしかないかと腹をくくった。

火ばさみで取り上げ陽に透かしてみると、ボウっと黄身らしいものがあるみたいだが、形を成しつつあるとは言い難い……と見分するうちに、地べたに落としてしまった。好奇心より怖じ気のほうがまさっていた証拠である。
卵は一ヵ所凹んでしまっていた。これでは孵ることも叶うまいと思われたのでやむなく翌日の可燃ゴミと一緒に出すことにしてビニル袋に入れて置いたのに、思い出したのは夕方近くになってからのことだった。(家人が可燃ゴミとともに出してくれてはいたのだが)。

少なくとも、極楽におわすなる迦陵頻伽(かりょうびんが)のさえずりを耳にすることも、吉祥を告げる白蛇の訪問もあり得ないことは必定だ。
運気の訪れを期待するどころか、あの卵の親の「お礼参り」を案じる日々を過ごさねばならない。極楽からの蜘蛛の糸など夢のまた夢だ。

*******

たまごがさきか    まどみちお

たまごが さきか
ニワトリが さきか
という りくつよりも
はっきりと さきなのは
たまごだ
ニワトリだ

ネコだ
ミミズだ
マツノキだ
空だ
じめんだ
にんげんだ

ものが さきなのだ
ずうっと せんぱいなのだ
いつだって
ぼくたちの りくつよりは


伊藤英治・編『まど・みちお 全詩集』(理論社、1994年)より
| 次へ
検索
検索語句
最新コメント
根来珠青
銃剣道 歴史に目をふさぐおぞましさ (03/29) 当ブログ管理人
ジャーナリスト・安田純平さん解放との報【追記】 (10/26) 3億円で買える銃と弾
ジャーナリスト・安田純平さん解放との報【追記】 (10/25) マキシミリアナ・マリア・コルベ
コルベ神父のこと その2 (06/23)
若き音楽家リュカ・ドウバルグ (06/09)
タグクラウド
プロフィール

岡本清弘さんの画像
http://blog.canpan.info/poepoesongs/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/poepoesongs/index2_0.xml