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一語の分別(ふんべつ)[2019年04月30日(Tue)]

DSCN0606.JPG
田んぼのレンゲ。

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旧い友   若松英輔

あたらしい友達で
日常いっぱいにしてはならない
苦しいときも
じっと
かたわらにいてくれた
旧友の席がなくなってしまう

あたらしい言葉で
こころを一杯にしてはならない
困難のときも
ずっと
寄り添ってきた
(ふる)い言葉の居場所がなくなってしまう

言葉は
思いを伝える道具ではなく
共に生きる
命あるもの

だから人間は
試練にあるとき
もっと大切な何かを求めるように
たった一つの言葉を探す

たしかな光明をもとめ
わが身を賭して
伴侶となるべき一語を希求する


  詩集『見えない涙』(亜紀書房、2017年5月)

◆朝日新聞への高村薫の寄稿、「平成」の30年を振り返っている。
世界の大きな変化や大きな災害を経ても「日本社会の思考停止は基本的に変わることがなかった。」と述べた上で、「この国にはもはや変化するエネルギーが残っていない」と突き放す。

その苦さをかみしめた上で、そうは仰るがどっこい、と反駁し、その反駁を梃子に分別する人の多からんことを。思考停止をやめれば新たなエネルギーは湧いてくるはず、と高村は言いたいのでもある。

改元の浮華に酔うよりは、ゴトリと時を動かす一語を、自ら紡ぎ他からも引き出す明日を。


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