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大岡信「わたしは月にはいかないだろう」[2019年04月06日(Sat)]

DSCN0004−Aオオアラセイトウ.jpg
オオアラセイトウ(大紫羅欄花)。ムラサキハナナ(紫花菜)とも。
アブラナ科だそうだが、花は紫で細い茎の上部に固まって咲くようだ。
ショカツサイ(諸葛菜)という別名もあり、中国原産という。

*******

わたしは月にはいかないだろう   大岡信

わたしは月にはいかないだろう
わたしは領土をもたないだろう
わたしは唄をもつだろう

飛び魚になり
あのひとを追いかけるだろう

わたしは炎と洪水になり
わたしの四季を作るだろう

わたしはわたしを脱ぎ捨てるだろう
血と汗のめぐる地球の岸に――
わたしは月にはいかないだろう


『透視図法―夏のための』 (書肆山田、1977年)所収。

◆月に人間を送る野心を再び燃やす人々がいる。
彼らは、地球上では「領土」をめぐる諍いに血を流して懲りるところが無い。

詩は、そうでない生き方を「〜だろう」で示す。

これは漠然とした「〜だろう」ではない。
意思を披瀝することで世界に向けて「告(の)る=宣言する」ことなのだ。

「わたしを脱ぎ捨てる」=私利私欲の衣から完全に自由になること、とは、「炎と洪水」すなわち天地開闢の現場に立って四海を創造する者に「わたし」自身が成ることに等しいと述べている。

*1971年に小室等が曲を付け、歌っているそうだが、未聴。


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