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空谷への想像力[2019年03月28日(Thu)]

◆昨日の記事で「はがねづくりの鯉」などという詩句を引用して明けた今朝の境川、コイたちの戦いの火ぶたが切って落とされた。
3月末から4月初めに繰り広げられる、繁殖の勲(いさおし)を求めるたたかいである。

DSCN0391.JPG


DSCN0392.JPG

*******

◆昨日と同じく南川隆雄の『みぎわの留別』(思潮社、2018年)から、詩人の地元、相模原市の深掘川から境川・江の島の海へと思いを川下りさせる詩を一篇――


急坂の町   南川隆雄

朝日を浴びて急坂をくだると
危なっかしい仮橋のしたに深掘川の流れがある
こわごわ覗きこみ
ひとの棲まなかったころの
底深い渓谷に想いをはせる

ひとが蹲るかたちの影が
地べたを這ってのがれていく
空をうかがえば それはきれぎれの雲の一片
西方の丹沢に雨の気配がうごめく

深掘川は暗渠となってすがたを消すが
やがて都県境の境川に合流して
江の島で相模湾にそそぐ
川べりを鯉を見ながら歩くと
隣市の図書館が近い

まだひとのいなかった時代の
底深い渓谷をなおも空想しながら
いま流れを添いおよぐ鴨のつがいを
うらやましげにながめる

伊勢でこの世に顔を出し
尾張三河 相模武蔵と海沿いに漂うてきた
偶然に偶然が重なって いまここに
じょうできだろうな
近々このあたりで煙になって雲間に消えれば






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