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記憶する歌[2019年03月25日(Mon)]

DSCN0348.JPG
レンギョウが咲きそろいつつあり。

川べりの桜もポツポツと開き始めた。
六会の駅周辺では日大の桜がみごとだが、そちらはすでに一〜二分咲きというところ。
引地川からやや離れていて冷たい空気にさらされにくい環境に加えて、生物資源科学部のキャンパス(かつては農獣医学部)なればこその地味に恵まれて、ということがありはすまいか?

*******


風の歌が   安水稔和

奪われた視野に
わずかにあらわれる
ふっとあらわれて
そっと近づいてきて。
揺れて 揺れて震えて
姿を変えて。

立ちあがる
木の形 木だろうか
立ちすくむ
森の姿 森のような。
走り去った獣たちよ
失われた人の影よ。

霧が流れる
水の粒がからみつく
ものの記憶にも 人の記憶にも
人の魂の記憶にも。
引き離され引きずられ
どこへどこまで 私たちは。

私たちでもあるあなたがたも
あなたがたではない私たちも
これまでいつも
この先かならず。
風の歌がきこえてくる
風の森から。
 


『安水稔和詩集記憶の目印』(編集工房ノア、2013年)より。

◆震災が有無を言わせず奪い去ったもののわずかな残像―確かに在ったはずなのに揺さぶられて流動する砂粒に変じてしまったような木や森、そこにいたはずの獣や人間たちまでもが弄ばれたように激しく引き動かされ、消え失せた。
それらを見失うまいとする私たちは、見失われまいとしたあなた方と、ついに同じではないのだが、目を凝らし続けている限り聞こえてくる歌があるはずではないか、と。



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