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こわいこわいとなくからす[2019年03月12日(Tue)]

DSCN0214.JPG
シジュウカラ。地上近くに降りたところを正面から撮れた。

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烏の群れ飛ぶ風景   池井昌樹

ななつのこなどおりません
やまのふるすもありません
からすはまちのそらにいて
こわいこわいとなくのです
そらのしたにはまちがあり
おおぜいひとがゆききして
どこかいそいでいるけれど
どこかへにげてゆくけれど
そこがどこだかわからない
ひとのこえさえきこえない
きょうもだれかがさきへゆき
だれかがきょうもこぼれおち
まんいんでんしゃはしたうちし
だれもがあらぬかたをむき
からすのむれとぶまちのそら
なにごともなくときはすぎ
そらのしたにはいつからか
もうまちもなくひともいず
けだものみちがさむざむと
どこかへおれているばかり
あらしになるかもしれません


 池井昌樹『一輪』(思潮社、2003年)より

◆童謡「七つの子」(野口雨情)を換骨奪胎しながら、都会暮らしへの違和を歌う。
原発避難者が5万2千人以上(19年2月末復興庁発表の数字)の現状を、十数年前すでに予告した詩のようにも読める。
「まんいんでんしゃはしたうちし」――やむなく移り住んだ都会ではだれもが招かれざる客であることに焦れ、電車に押し込められた時間に耐えている。舌打ちは悶々沸々とした胸底のマグマがつかのま姿を現す炎の舌である。

人の皮着た「けだもの」ばかりとなった街には、折れて先を見通せない道が、寒々しく伸びているばかり。

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