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[2019年02月27日(Wed)]

DSCN0069.JPG

ベゴニアの仲間でないかと思ったがどうだろう。
夕暮れどき、咲き終えた花のピンクが葉の方に移動したように見えるのが不思議で眼に留まった。

DSCN0071.JPG



眼    伊藤勝行

   1

おとなが
宝石をつけたがるのは
うつくしい眼を失ったからだ

幼児は
なにもつけなくても
ふたつの瞳だけで
かがやいてみえる

   2

宝石をつけた達磨を
みたことがない

おとなも
達磨をまねて

よごれた手足を捨てるのだが
ついでに
ふたつの
眼も捨ててしまう

寝姿が幼児に近いのは
ついでに捨てた眼が
じつは
いちばんよごれていたからだ


『未完の領分』(1972年)所収。
日本現代詩文庫『伊藤勝行詩集』(土曜美術社出版販売、2000年)に拠った。



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