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天をひっかく[2019年01月29日(Tue)]

DSCN9652-A.jpg
大巻伸嗣〈Echoes Infinity〜Immortal Flowers〉 ( 2015-16年)

◆赤坂見附駅から弁慶橋を渡って右手の、旧赤坂プリンスホテル跡地に出来た高層ビル「東京ガーデンテラス紀尾井町」前に在った。見ての通り、カラフルでにぎやかな作品。大きさもかなりあるが、見る位置によって派手さは薄れ、下の写真では周りを行き交い、佇む人間たちをも取り込んで空間を演出していることが分かる。

DSCN9657大巻伸嗣EchoesInfinity〜ImmortalFlowers2015-16-A.jpg

*******

骨の唄   伊藤勝行

木と言うな
風に鳴る木ではない
瓦礫のなかから
天へ突き出した腕だ
一瞬の爆発に呑まれながら
まだこの世に残っている腕だ
さいごに残った一本の
骨の指で
今夜も天をひっかいたのであろう
月が欠けている
うっすらと血を滲ませて

   〇

骨というな
雨にうたれる骨ではない
腐肉を喰らった木が
枯れ落ちたのだ
拾っても拾っても
腐肉を喰らった木は
骨の形に落ちつづけるのだ
南の島から
骨を拾いきることは
君の胸の
戦いの破片を抜きとる以上に
至難なことだ

   〇

雲というな
一筋の白く光る雲ではない
するどく切り裂かれた胸から
のぞいている空の骨だ
まぶしくとんだナイフの跡だ
その奥は開かぬがよい
わが胸の
病んだ肺にちらばる黒い星を
直視できる眼がないならば


  『ことば』(不動工房、1977年)所収。
  ここでは日本現代詩文庫『伊藤勝行詩集』(土曜美術社出版販売、2000年)に拠った。

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