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サイトウキネン、オープニングの名倉淑子さん[2019年01月13日(Sun)]

DSCN9548-A.jpg
冬枯れの田んぼ。これもまた〈湘南のオアシス〉を(勝手に)標榜するこの界隈ならではの景。

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◆暮れに録画してあったNHKの「2018クラシックハイライト」を見ていたら、1992年にスタートした「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」のオープニングを飾った「セレモニアル」が含まれていてびっくりした。小澤征爾武満徹に委嘱した曲で、笙は宮田まゆみ。白い衣装で客席の後ろから現れてステージへ。天女が地上に降り立ったかと思わせる(フルートなどの管楽器奏者も客席で演奏していた)。
音楽全体がそのように雲たなびき穂波が風にそよぐ感じがあった。

演奏後、呼ばれて客席から登壇した武満の姿も貴重だが、昨日記事で触れた名ヴァイオリニスト・故 名倉淑子さんの演奏する姿も映っている貴重な記録。
随意の時間に観る録画であっても、観る人間は運命であるかのような強い感銘を受けることがある。それをもたらす何かがその日の演奏には注ぎ込まれていた、ということなのだろう。

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諸国の天女    永瀬清子

諸国の天女は漁夫や猟人(かりゅうど)を夫として
いつも忘れ得ず想っている、
底なき天を翔(か)けた日を。

人の世のたつきのあわれないとなみ
やすむひまなきあした夕べに
わが忘れぬ喜びを人は知らない。
井の水を汲めばその中に
天の光がしたたっている
花咲けば花の中に
かの日の天の着物がそよぐ。
雨と風とがささやくあこがれ
我が子に唄えばそらんじて
何を意味するとか思うのだらう。

せめてぬるめる春の波間に
或る日はかずきつ嘆かへば
涙はからき潮にまじり
空ははるかに金のひかり

あゝ遠い山々を過ぎゆく雲に
わが分身の乗りゆく姿
さあれかの水蒸気みどりの方へ
いつの日か去る日もあらば
いかに嘆かんわが人々は

きずなは地にあこがれは空に
うつくしい樹木にみちた岸辺や谷間で
いつか年月のまにまに
冬過ぎ春来て諸国の天女も老いる。
 


 *田中和雄・編『ポケット詩集V』(童話屋、2004年)によった。

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