CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2018年11月 | Main | 2019年01月 »
<< 2018年12月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
石原吉郎「降誕」[2018年12月27日(Thu)]

DSCN9436.JPG
今日の夕映え。束の間の変幻に心を開けといざなう。

*******

降誕    石原 吉郎

ひとつのことばのなかに
われらが立ちつくすとき
ことばは不意に
われらのなかへ立ちつくすだろう
ひとつの出来事に
われらがかかわるとき
出来事はふいに
そのかかわりを超えるだろう
ひとつのことばが
出来事であるとき
ことばはあきらかな
時刻となるだろう
われらはその時刻により
せつなく待たれている


 *1962年12月「信濃町教会会報」に発表されたもの
 『続・石原吉郎詩集』の〈未刊行詩篇〉より(思潮社・現代詩文庫、1994年)

◆前回、前々回の詩「神話」とは対極にある一編。クリスチャンであった石原として信仰をモチーフとした詩だが、信仰への導き・媒介もその核心も、そこから人間が生み出して来たさまざまな精華も、「ことば」でないものはない。

◆ひるがえって、官房長官の記者会見、今日もまた木で鼻をくくったような答弁を繰り返した。
中島敦「山月記」の表現を借りれば「一日の中に数時間は人語を操(あやつ)れれば紋切り型のフレーズを誦(そら)んずることも出来るが、しかし複雑な思考にはとうてい堪え得ない」状態と見える。

言葉への信頼が全くないことを痛感する。
それはそのまま人間への信頼がないことを意味するだろう。

 
| 次へ
検索
検索語句
最新コメント
根来珠青
銃剣道 歴史に目をふさぐおぞましさ (03/29) 当ブログ管理人
ジャーナリスト・安田純平さん解放との報【追記】 (10/26) 3億円で買える銃と弾
ジャーナリスト・安田純平さん解放との報【追記】 (10/25) マキシミリアナ・マリア・コルベ
コルベ神父のこと その2 (06/23)
若き音楽家リュカ・ドウバルグ (06/09)
タグクラウド
プロフィール

岡本清弘さんの画像
http://blog.canpan.info/poepoesongs/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/poepoesongs/index2_0.xml