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「ややこしい」ことを避ければ人も国も死ぬ[2018年12月06日(Thu)]

DSCN9191.JPG
サザンカ

◆◇◆◇◆◇◆

◆水道民営化法案が本日の衆院本会議で可決成立。海外で失敗事例が多い水道事業民営化に道を開く水道法改正について、メディアは不思議なほどにこれを報じなかった。
「コンセッション(官の所有権は維持し運営権を民が担う方式」という考え方を含めて竹中平蔵の提唱に始まるという。
まやかしによって国富を売り飛ばすことを生きがいとする人物。

◆一方で外国人労働者受け入れ拡大に向けた出入国管理法改正案を審議する6日の参議院法務委員会では、有田芳生議員から新たな資料が示された。法務省が作成した、「死亡事案一覧」という内部資料だ。2015年からの3年間で、69人もの外国人技能実習生が亡くなっていた。理由は溺死や凍死、自殺などだ。
唖然とした。戦時下の徴用に等しい劣悪な待遇や労働環境が彼らを死へと追い込んだのではないか。
自殺として記された6人以外にも、「踏切内に進入し電車にはねられた」「殺虫剤を飲んで死亡」など自殺が疑われる例がある。

◆参院法務委員会の横山委員長は、アベ首相の答弁を求める有田議員を完全に無視して、山下法相に答弁を振った。
首相は前の日に「(外遊による)激しい時差の中、明日は法務委員会に2時間出てややこしい質問を受ける」と、国会と国民をナメ切った発言をしていた。

◆選挙権を持たぬ外国人労働者の死は全く意に介さない一方で、票とカネを持つ財界の顔色は気にするがゆえの入管法改正だ。
そうした首相の少しも「ややこし」くない脳中を熟知した横山委員長の議事運営、これもまた分かり易すぎる采配だ。野党議員の質問が「ややこしい」というのは、ジョークでなく首相の本音だった。

【12月6日 毎日】
外国人実習生、3年で69人死亡 6人は自殺 法務省資料で判明
https://mainichi.jp/articles/20181205/mog/00m/010/002000c

【12月6日 FNNニュース】
「自殺」「凍死」実習生69人死亡 採決迫る...首相追及
https://www.fnn.jp/posts/00407132CX

◆◇◆◇◆◇◆

四たびアニエス・アンベール「レジスタンス女性の手記」より

―――シェルシュ=ミデイにて、 一九四一年六月

酷暑の到来とともに、南京虫が耐えがたくなってきた。デクシア*が「フロリダ」と命名したブルーメライン**によれば、独房内は気温が四十五度もあるという。わたしたちがどうやって窒息せずにいられるのか、彼女は訝しがっている。桶の放つ悪臭が凄まじい。体を洗った水や日々の排泄物を入れた容器からどうやって遠ざかればいいというのか。幸運のきわみともいうべきことには、大抵の場合、この桶の蓋がよく閉まらないときている。何人かの女性たちの神経はもはや「もたなく」なっている。ポーランド人のヤドヴィガは、ヒステリーに次ぐヒステリーを起こしている。彼女が犬のように喚き、床の上をあちらこちら転がってテーブルや腰掛けにぶつかる音が聞こえる。夜、沈黙の中だとこれらの音は不吉である。わたしのすぐ近くの房にいる、もうひとりのポーランド人マーリアは、編み物用のウールのかせを窓の留め金にしっかりと結びつけて首を吊った。
  (p.98)
*デクシア…前回の記事の注を参照
http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/1068
**ブルーメライン…シェルシュ=ミディ刑務所の所長





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