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木山捷平の詩[2018年11月01日(Thu)]

DSCN8903サザンカ.JPG
サザンカ

◆いちど直ぐ近くを通りかかりながら、また訪れる機会があるだろうと先送りして結局たずねることのないままに過ぎた場所というのが人生にはいくつかあるものだ。その一つ――

20年余り前に岡山県笠岡市を車で通ったときに「木山捷平の生家」という案内板が目に入った。井伏鱒二や太宰治と親交があった作家として名前は聞いたことがあった。

ただ、その時は入院中の母親に外泊の許可が出て、しばらくぶりに家に連れて帰る時で、笠岡に入る前からずいぶんな雨が降っていたので、立ち寄ってみるなどできはしない。
農家に生まれたという木山捷平の生家を訪ねて見ることは結局実現しないままでいるのだが、たまたま図書館で木山捷平の名に出会って一冊借りて来た。

◆「木山捷平全詩集」(講談社文芸文庫、1996年)という丁寧に編まれた一冊。小説を書く人と思い込んでいたが、実はたくさんの詩を遺している。それも諧謔があふれていて面白い。

林檎     木山捷平

先生。「十の林檎を二つに分けるといくつですか」
或る生徒。「はい九つと一つであります」


幼年時代の小学校の教室を回想したのだろう。
共通語で書かれているところに、全国どこでもあった(今でもある)、学校という場で「共通語」が母語に代わって(ある時代には「標準語」という、権威をまとった言い方で)使われて来た歴史を確認することができる。

しかし、この短いやりとりに、土地の言葉の匂いを想像することはむつかしくない。
ある土地を一度でも訪れて土地の訛りを味わったことがあるなら、文字に音声を重ねながら読んでいるものだ。

◆分数か何かの勉強中なのだろう。

先生の問いが不充分だったことはワキに置いといて、この子の答えがふるってる。
2等分すること以外に考えつかない大人たちに比べ、少年の方が自由度が高い。

この先生がどう応じたか想像して見ることは楽しい。


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