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藤田嗣治:「無期限貸与」の戦争画[2018年10月16日(Tue)]

◆昨日の記事の題、〈藤田嗣治「戦意昂揚」画への疑問〉とした。
国民に戦意を昂揚させるのが国家から画家たちへの要請であったろうに、藤田の「戦争画」はむしろ別の気分を立ち昇らせただろう、という意味をこめた。そこに描かれたのは勇猛果敢な兵たちではなく、あの世から召還された死者たちの姿であったからだ。
絵を観る者たちは慰霊や慰撫の感情に駆り立てられる。
さらには、ザラザラした厭戦の気分が、おろし金のように観る者の内心を削りさえしたのではないか。
「アッツ島玉砕」が初公開されたときに、絵を見た老若男女が絵の前に膝をついて祈り、老人たちは画前に賽銭を投げるのを目の当たりにした藤田が、絵の傍らに国民服姿で賽銭箱を持って立ったという話は、そのことを物語っているように思う(椹木野衣『戦争画とニッポン』p.41)。

アメリカから「無期限貸与」の戦争画

◆もう一つ、戦争画に戦後の人間たちはどう向き合ってきたか、という問題が残っている。
押収されアメリカに拉し去られた日本の戦争画が帰国したのは藤田没後の1970年。
「無期限貸与」という名目での作品群の「一時帰国」であり、この但し書きは今回の展覧会図録にもそのまま残っている。改めて考えれば永続敗戦を裏書きするようなこの冠を外してやって、作品を歴史の中に位置づけようという声はこれまであったのだろうか?
あいまいな「戦後」がここにもブスブスくすぶっているのではないだろうか?


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