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合わせ鏡に映るものを視る[2018年09月29日(Sat)]

◆猛烈な台風に見舞われたが、明日は沖縄県知事選である。

◆石垣りんが沖縄を訪れた時の詩がある。


青い鏡   石垣 りん

雲の中を飛んでいたジェット機が
突然海の上に出ると
波にふちどられた小さな島が
眼下にひとつ現われ
次にまたひとつ姿を浮かべ。
やがて機首を下げ
沖縄本島へとすべり込んだ。

南部戦跡にある戦争資料館で見た
いびつの水筒
「振ってみて下さい」
と、そばに書いてあった。
乾ききった喉で
死んで行った人の口が
水筒の口をいまだに開けさせない。
振ると水の音がした。

ひめゆりの塔の洞窟も
司令部あとの岩窟も
暗く入口をとざしていた。
過去はみんな口をふさいでいた。

祖国復帰したけれど
住民は広い面積の基地を囲む
金網の外で暮らしていた。

青く光る海だった。

振り返ると沖縄は
合わせ鏡に映った
日本本土の島影に見えた。


*「やさしい言葉」所収(花神社、1984年)
伊藤比呂美編『石垣りん詩集』(岩波文庫、2015年)によった。

◆海や鏡が映し出すのは私たちの先人が生き、死んだ歴史であり、そのお陰をもって夢みることのできる未来以外であってはならない。


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