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「子どものための仕事は威厳をもって」[2018年08月18日(Sat)]
DSCN8082スノーコーン(英).JPG
スノーコーンという名のバラ。
小ぶりな純白のたたずまいに気品がある。英国産の由。
横浜・港の見える丘公園にて。

*******

子どものための仕事は、威厳をもってやりたいもんだ。」と、ムーアさんはいうのだった。
ちゃちな、まに合わせ仕事は賛成できなかったのである。


    石井桃子「出会いの旅」より。

――石井桃子展で出会ったことばである。
ムーアさんというのはアメリカの児童文学評論家のアン・キャロル・ムーア(Anne Carroll Moore,1871-1961)のことだ。

ムーアはニューヨーク公共図書館児童部の初代部長を務めた伝説的な図書館員で、石井の1954年のアメリカ留学で対面が実現した。ムーアとの交流は石井の児童文学館構想に大きな示唆を与えたという。

石井の留学はロックフェラー財団の奨学金によるものであったが、1954年8月から全米各地はもとより、カナダ・トロントの公共図書館を見学し、翌年にはヨーロッパ各国をも精力的に回って子どものための図書館や出版社の現状をつぶさに知った。

帰国後、瀬田貞二、松居直、いぬいとみこらと子どもの本の研究会を始め、議論の成果を「子どもと文学」(中央公論社、1960年)にまとめる。図書館や児童文学研究に携わる人には必読書となった一書である。

石井自身も宮城県・鶯沢小学校の子どもたちへの読み聞かせ取り組み、荻窪の自宅に「かつら文庫」を開設するなど実践を重ねて行った。

*ロックフェラー財団の活動やフルブライト奨学金など、アメリカの学生支援や社会貢献の懐の深さは、先日のニューヨーク大医学部の奨学金給付の決定(全学生を対象に学費全額免除となる)でも遺憾なく示された。

ムーアのような「子どものための仕事」に信念と厳粛さをもって臨み、その輪を広げることに情熱を注ぐ人々と直接知り合えた石井の留学が、日本の子どもたちにもたらした実りはまことに大きい。



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