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聖堂[2018年08月09日(Thu)]

◆7日のテレビ朝日、「池上彰のニュース大辞典」は「もう一つの原爆ドーム」として長崎の浦上天主堂をめぐる話を取り上げていた。

破壊された浦上天主堂をそのまま保存したいと願う人々も数多くおり、1951年から4期にわたり長崎市長を務めた田川務(1897年-1977年)も当初は保存の考えであったとのこと。
しかし、田川市長は、アメリカのセントポール市と姉妹都市を提携、渡米したのを機に撤去方針に転換した(1958年)。当時のセントポール市の市長はアイゼンハワー大統領の友人でもあったそうである。被爆した教会が原爆遺構として保存されることを歓迎しないアメリカ側の要請があったのだろうという。

池上の解説は主に高瀬毅の著『ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」』 (平凡社、2009年)に拠っていた。
「グッド!モーニング」という番組内のコーナーなので、ビキニ水爆実験による被爆とこれに抗議する日本の世論、あるいは教会再建資金をめぐる事情などに触れる時間的余裕はなかったが、浦上天主堂丸ごとの保存を断念したのは、アメリカへの忖度の例ということになろうか。

5夏 352浦上鐘楼.jpg
旧浦上天主堂の鐘楼は川に落ちかかった状態のまま今も残っている。

5夏 361.jpg
再建された天主堂前に被爆した石像群が保存されている。
なお、天主堂の一部は平和公園の爆心地に移築保存されている(下の2017/8/30の記事に写真)。

5夏 366.jpg
天主堂入口の上部

【過去の関連記事】
ナガサキの谷口稜曄さん逝去[2017年8月30日]
http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/606

どこの土地にも不正や悪意がある限りは[2017年8月9日]
 長崎・被爆者歌う会「ひまわり」
http://blog.canpan.info/poepoesongs/daily/201708/09

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聖堂   若松英輔

聖なる御堂(みどう)を建てよ
目に見えない
世にただ一つの
聖堂を

痛みによって
頑丈な柱を打ち
苦しみによって
強き壁を築け

(いつく)しみによって
あたたかき屋根をはり
(よろこ)びによって
窓をふちどり

悲しみの
(だいだい)色した
明かりによって
部屋部屋を照らしだせ

そこは
神のすまいであり
傷ついた者たちの
(いこ)う家

おまえが
愛する者と
ほんとうのおまえに
出会う場所


 ★若松英輔「詩集 幸福論」より(亜紀書房、2018年)

若松英輔「幸福論」.jpg


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