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永井愛「ザ・空気ver.2」を観る[2018年07月14日(Sat)]

二兎社「ザ・空気 ver.2 ―― 誰も書いてはならぬ」を観た。
永井愛の作・演出による新作である(東京公演は7月16日まで、東京芸術劇場シアターイースト。その後9月2日の滋賀県まで各地を巡る)。

ザ・空気2−A.jpg

◆前作「ザ・空気」はテレビ局が舞台で、2017年の冬という時間設定。
今回は国会記者会館の屋上が舞台。人目をくぐって上がってきたネットテレビ局の井原まひる安田成美)が国会前集会に集まる人々を撮るためにスタンバイしている……。
そこに大手新聞社の政治部記者及川眞島秀和)や大手TV局解説委員の秋月馬渕英里何)らが現れて、官邸記者室のコピー機から発見されたペーパー(首相会見用に記者が書いたとおぼしきQ&A集)をめぐって騒動が沸き起こる。

メディアと政治の癒着の温床ともなりうる記者クラブという日本独特のしくみにフォーカスした作品である。

◆2018年現在の官邸とメディアが描かれていく。「あの方」(=首相)に近い人間たちの慌て方や何とか乗り切ろうとする彼らの姿には腹を抱えて笑ってしまう。
が、一寸考えれば、実際の政治やメディアの動きこそが今や喜劇として進行中なのだったということを改めて思い知らされる。
抱腹絶倒の笑いは明日のエネルギーのもと、と思いつつも、そうした政治を出来させ、ニュースを信じて疑わないでいるのが我々であってみれば、私たちは自分のことを笑っていることになるのかも知れない、と思ってフリーズしてしまう(「注文の多い料理店」の都会の紳士たちのように)。

◆モヤモヤ立ちこめる空気と格闘するようにタオルを振り回す井原安田成美)の闘いは、最後に自らに言い聞かせるように言う「メディアをうらむな、メディアをつくれ」に収斂されていく。
これはイタリアの「自由ラジオ」運動の言葉だ、と劇中で説明されるが、ネット放送局である「OurPlanet-TV」を立ち上げた白石草氏が『メディアをつくる -「小さな声」を伝えるために』(岩波ブックレット、2011年11月)で紹介している言葉だそうだ。
ネット時代の市民は情報の受け手であるだけでなく、自ら発信する主体でもあること、嘆いているヒマがあったら可能性に賭けて先ず行動をと、我々の背中を押してくれる。

◆最初に右手奥の宵闇に浮かび上がっていた国会議事堂は、終わりの場面で再び登場するのだが、そこに面白い仕掛けが施してある。単なる書割でなかったことを目の当たりにして観客はさまざまな象徴的意味を感じることになる。美術は前の「ザ・空気」と同じく大田創

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*昨年の「ザ・空気」については[2017年2月11日]の記事を
http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/422



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