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うしろもまえも/光に見られほうだい[2018年07月02日(Mon)]

DSCN7512春車菊(ハルシャギク).JPG
春車菊(ハルシャギク)という花らしい。コスモスに混じって咲いていたが、葉はコスモスより太め、花は見ての通り目立ちたがりである。

*******

 日 常 T    岡島弘子

洗濯物の身になって詮索してみれば
選択するチャンスもないままに
洗濯機の中でうず巻き 反転し
浮き しずみ

すべてささげます まっ白になるまで
キリキリと超高速脱水
きりもなくしぼりとられて

それからどこもかしこもひらきなおれば
そのかたちのまま空のあたりまで吊り上げられ
ほっとするまもなく
じりじりとかわき上がる

うしろもまえも
光に見られほうだい
時間が走りぬけるたびに
そのあおりでひるがえりひるがえる

中味はなんにもありません
もちろん希望なんてとんでもない
汚れたらまた
洗濯機の中でうず巻き転々しますとも
すりきれるまで


詩集『水の国から』(花神社、1982年)所収。
小海永二編『今日の名詩』(大和書房、1990年)に拠った。

◆詩のことばも、洗濯物同様に裏返され濯がれ絞り上げられる。
手垢や汚れをすっかり落として再び持ち主をくるみ直す。

第4連「うしろもまえも/光に見られほうだい」なんてドキリとする。
「見られほうだい」なのは実は、衣をはぎとられ正体を隠しようもなくなった我々自身だ、と気づかされるからだ。
光に身をさらす人間ならばウソやゴマカシに恥じ入る、のがフツーの感覚だ。

DSCN7522.JPG


 
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