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受動的無節操の罪[2018年05月14日(Mon)]

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ポピー

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◆ピアニストのスヴャトスラフ・リヒテル(1915-1997)はヤマハのピアノを愛用した。
その理由を述べたリヒテルの言葉を引きながら音楽評論家・吉田秀和(1913-2012)が記した考察が興味深い。

(=リヒテル)はヤマハ・ピアノを愛用した理由として、こうも言っている。
「なぜ私がヤマハを選んだか、それはヤマハがパッシヴな楽器だからだ。私の考えるとおりの音を出してくれる。普通、ピアニストはフォルテを重視して響くピアノが良いと思っているけれど、そうじゃなくて大事なのはピアニッシモだ。ヤマハは受動的だから私の欲する音を出してくれる。心の感度をそのまま伝えてくれるんだよ」
これこそ日本人の「日本性」の根源にある大事なものを言い当てた言葉だと思う。変幻自在、臨機応変の応対ぶり。柔道の受け身もこれに通じるものではないだろうか。これが良いときは創造的活動につながり、悪いときは無性格、無節操の体制順応となる

吉田秀和「素顔のリヒテル」(『たとえ世界が不条理だったとしても 新・音楽展望2000-2004』所収、朝日新聞社、2005年)
*下線は引用者。

◆上の文章が新聞に載ったのは2003年の秋。ブッシュ(子)のアメリカがイラクに侵攻してフセイン体制を崩壊させ、日本の小泉政権もイラク特措法を成立させて自衛隊のイラク派兵を決めた時期である。
この間、小泉首相は靖国神社参拝をくり返してアジア諸国の反発を招いていた。
歴史への顧慮がない点で無節操であり、ヴィジョンを持たないまま、あられもないアメリカ追随路線を加速させることとなった。パッシヴな日本性が悪い方に発揮されて現在に至っている。
「自衛隊の活動地域が非戦闘地域」という詭弁は現アベ政権に継承されて倒錯した理屈を乱発、支離滅裂の度合いは極点に達している。首相以下、閣僚、官僚こぞって脱輪しているために、有能で良心的な人間がまともな軌道に戻そうと奮闘しても焼け石に水、という状態だ。

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