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境界を越えよ[2018年04月27日(Fri)]

DSCN6693.JPG
 緋扇というバラだそうだ(1981年、日本作出、と説明あり)。
 横浜市営地下鉄の伊勢佐木長者町駅前広場で。

*******

◆板門店で歴史的な対話がなされた日だが、名古屋地裁は、授業料無償化が適用除外された愛知朝鮮中高級学校の卒業生10名が国に対して損害賠償を求めた訴訟で請求を棄却する判決を出した。

同校の趙京煥(チョウ・ギョンファン)校長のことば――
「きょうは南北首脳会談という良い知らせがあった。首脳らは軍事境界線を越えたのに、我々は無償化のラインを越えられなかった」

【毎日新聞 4月27日】朝鮮学校 無償化棄却「生き方否定された」
https://mainichi.jp/articles/20180428/k00/00m/040/172000c

◆在日の人々が置かれた地位の歴史的事情および、日本が国際社会に示して来た人権保障の基本姿勢に照らして、民族学校も無償化の対象とすべきことは言うまでもない。
日本政府は、子どもたちの学ぶ権利に関して国際人権規約を遵守する義務を負うが、これを履行する意志を示す国内法として教育基本法第3条1項「すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならないものであって、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。」を掲げている。
すなわち日本政府として「すべて国民」が教育における国籍要件ではなく、「すべての人間」の基本的人権として教育を受ける権利を保障する姿勢であることを内外に表明しているわけである。文科省が進めて来た方向(長らく「教育無償化」を保留していたことを民主党政権時に改めたことなど)がそれ以外を示すものではないことも明らかである。いっときの政治的圧力によって教育行政が歪められてはならない。

*******

眼を閉じてゆく   尹 東柱(ユン ドンジュ)

太陽を慕う子どもたちよ
星を愛する子どもたちよ
夜が深まったので
眼を閉じてお行き。

持っている種子(たね)を
撒きながらお行き。
つま先に石があたったら
つぶっていた眼をカッとあけなさい。
            (1941.5.31)

★☆★☆★☆★

新たな道     尹 東柱

川を渡って 森へ
峠を越えて 村へ

昨日も行き 今日も行く
私の道 新たな道

たんぽぽが咲き かささぎが翔び
娘が通り 風が起き

私の道はいつでも新たな道
今日も…… 明日も……

川を渡って 森へ
峠を越えて 村へ
      (1938.5.10)

尹東柱『空と風と星と詩』金時鐘・訳 岩波文庫、2012年)より

*当ブログ参考記事……
詩人・尹東柱 没後70年[2015年2月16日]
https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/105
尹東柱〈星をうたう心で〉[2016年10月21日]
https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/363



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