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浜田知明の版画(2)[2018年04月17日(Tue)]

防衛省幹部職員による敵対視

小西洋之参議院議員が16日夜、国会議事堂近くの路上で防衛省・統合幕僚監部所属の現職自衛官から「お前は国民の敵だ」と罵声を浴びたという。
ファシズムが露出したものに思える。

河野克俊統合幕僚長は「幹部自衛官が暴言ともとられる発言をしたことは大変不適切で、極めて遺憾だ。」と述べたという。「暴言ともとられる発言」どころではない、憎悪むき出しで敵対視する雑言ではないか。

小野寺五典防衛大臣のコメントも身内をかばって歯切れが悪い。
「不快な思いをさせたのであれば申し訳ない。国民の一人として当然思うことはあると思うが、それを口にするかどうかは自分が置かれた立場をおもんぱかって対応すべきだ」と述べた由。

「〜のであれば」という仮定法でごまかすのがいただけないだけではない。
「国民の一人として」思うことは問題ない、とまさか容認しているわけではあるまいが、「思っていても立場上言うのはまずい」と言ったも同然なのだ。
威嚇も殺傷も可能な「実力」を付与されている自衛官を素手の「国民」と同列に扱うことはできない。
こうした屁理屈で事件を収束させようというなら、シビリアンコントロールを放棄するものだ。

繰り返すが罵声はファシズムの露出であり、国民に牙をむいたに等しい。

【NHKニュースWeb】「お前は国民の敵」自衛官から罵声浴びた 民進 小西参院議員

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180417/k10011407101000.html

*******

浜田知明の「初年兵哀歌」シリーズと従軍体験

◆東京美術学校を出た年に初年兵として中国大陸に渡った浜田知明は、通算5年ものあいだ兵役に就いた。
戦後本格的に銅版画に取り組んだのは1950年から。代表作となる『初年兵哀歌』シリーズは1951年に始まる(当時は川崎市登戸に住んでいた)。

浜田知明「初年兵哀歌(銃架のかげ)」-A.jpg
浜田知明「初年兵哀歌(銃架のかげ)」(1951年)

◆画面左に立つ銃の影と床に横たわる芋虫かボロ切れのような初年兵たち。
一番手前、クギかピンが刺さった初年兵は、銃剣の影に刺し貫かれているように見える。

「肉体的な苦痛は耐えられないことはない。もっとつらいのは、むしろ精神的なもので、人間性を抹殺され、プライドを傷つけられることである」(吉田浩『浜田知明聞書 人と時代を見つめて』西日本新聞社、1996年)と語る浜田が、戦後日本が再軍備の道へと動き出す世情を作品に取り上げることは必然であった。

浜田知明《よみがえる亡霊》1956年.jpg
浜田知明「よみがえる亡霊」1956年
◆暗い海に海中から浮き上がって来た軍艦。マストは上半分が勲章や大綬を帯びた将軍の姿で、ヒゲと目が恐ろしげだがその一つ目の顔は、眼を閉じたもう一つの顔と一体になっている。
「水漬(みづ)く屍」の表徴であろうか。

ここまで明確に告発の意志を表現した人がいたであろうか。


*写真、浜田氏の言葉ともに町田市立国際版画美術館「浜田知明 100年のまなざし展」リーフレットによった。


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