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非戦の背骨、金子兜太氏逝く[2018年02月21日(Wed)]

◆「アベ政治を許さない」の書で知られる俳人の金子兜太氏が逝った。享年98。
あの雄勁な書は、権力を私物化する者たちに頂門の一針であり続ける。

◆2018年元旦の朝日新聞には次の三句が新春詠として載った。

故郷  金子兜太

遠く近く秩父の山河猪と

中学五年山から星へ猪の如く

山並み覗く際もなく覗く脳裡


しかし、通例月曜に掲載される朝日俳壇には金子氏の選評が載っておらず、大きな空隙を感じながら二タ月が過ぎようとしていた。

◆12月10日の朝日俳壇には長谷川櫂氏と共選となった句への選評が、金子氏の俳句の世界と生きる姿勢を雄弁に語っていた。

素うどんのやうな亭主と冬籠  三浦大三(新庄市)

長谷川氏のこの句への評は〈「しんから温まれる人」、ととっておこう。〉というもの。
留保を含んで直截でない。比喩の解釈を示して食べるプロセスを飛ばしたために、コメントとして歯切れが悪いのである。

これに対して金子兜太の選評は《そっけないようでいて味のある男。》。
素うどんを食べるさまも味わいも彷彿とさせ、しかも明快である。

◆金子兜太はトラック島での体験をインタビューでもたびたび語っているが、非戦の意思は同胞を失った彼自身の戦争体験からくるばかりでなく、俳人として多くの人たちの投句を読み彼らの胸臆にわだかまる思いや祈りを我が事として読むことによっていよいよ不抜のものになって来ただろう。俳句を詠まない人も金子氏の作品を読むことによって静かに拳を固め、立ち上がらずにはいられないはずだ。

海に青雲(あおぐも)生き死に言わず生きんとのみ

水脈(みお)の果炎天の墓碑を置きて去る

死にし骨は海に捨つべし沢庵(たくあん)噛む



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