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林芙美子「赤いスリッパ」[2018年02月03日(Sat)]

地球の回転椅子に腰をかけて
ガタンとひとまわりすれば
引きずる赤いスリッパが
かたいっぽ飛んでしまった


林芙美子「赤いスリッパ」の冒頭。
長嶋南子の『花は散るもの 人は死ぬもの』で知った。
威勢のよい書き出し。1937年の南京にはじまり、武漢、北満、朝鮮、太平洋戦争が始まってからはシンガポール・ジャワ・ボルネオと特派員や報道班員として行動の人であった作家芙美子そのままのような詩に思える。

ところが詩は次のように続くのだ。

淋しいなあ……
オーイと呼んでも
誰もスリッパを取ってはくれぬ
度胸をきめて回転椅子から飛び降りて
片っ方のスリッパを取りに行こうか
ああ臆病な私の手は
しっかり回転椅子にすがりついている。
オーイ誰でもいい
思い切り私の横面をはりとばしてくれ
そしてはいているも一ツのスリッパも飛ばしてくれ
私はゆっくり眠りたい。


◆長嶋南子に言わせれば、「生き方の倫理規定がない」林芙美子は「詩も自由奔放に書いて自爆しない。」
そうして「赤いスリッパ」や「私はどうして生きているのだろう」という詩を引いて、〈頼るものは誰もいない、何もない、女ひとり。孤独感が漂ってくる。〉と書く。

衆を頼む永田町の政権与党諸氏のなまなかのキモにはわかるまいよ。

*テキストは長嶋南子『花は散るもの 人は死ぬもの』(花神社、2016年)によった。



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