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明治150年。大正・昭和はなくても良い?[2018年01月29日(Mon)]

明治150年だそうだ

DSCF0016.JPG

◆さるお役所で出会ったポスター。
明治150年を祝えと官邸発の押しつけキャンペーンである(担当は内閣官房の関連施策推進室)。
いうまでもないが、ポスターにしろチラシにしろ税金が投入されている。
それらを節約して振り向けなければならない部門があるはずだろうに。

◆いちばん問題なのは、歴史修正主義者もしくは歴史否定論者たちが上から目線で下々を動員していることだ。
明治のあとに続く大正・昭和の歴史にフタをかぶせたいのだろう。
現在の平和憲法が昭和前半の戦争の惨禍、自国民とアジアの無辜の人々を犠牲にしてようやく手に入れたものであることをあっさり閑却し去ろうとする現在の政権は、教科書の書き換え、道徳の教科化によって負の歴史にスミ塗りを重ねてきたと言って良い。

◆折しも平成に代わる年号の検討が進められている頃合いだ。
「平成」という年号がいかに品格のない命名であったか、以前書いたことがあるが、その経験に照らして今回も委嘱される学者先生たちに期待はしない。30年目を迎えた平成の世ではあるが、学術において理系偏重の文科行政が続いた結果、元号策定に動員される学者たちの劣化は免れまいし、森友学園に我が名を冠せしめる一歩手前であったアベ首相の周辺には、かの教育勅語を起草した元田永孚的「知識人」が推参するばかりであろうから、今から想像はついてしまう。

◆「明治150年」を寿ぐというなら、いっそ新元号に頭を悩ます手間を省いて年号のリユースしたらいかがか。2019年=明治152年から仕切り直し、ということでは?
そのように仮想してみると、間の〈大正・昭和・平成〉を無視するのか? とそれぞれの時代に生まれた人たちから不満が噴き出そうだ。
そうした当事者の憤懣によって「明治150年」キャンペーンの真の狙いがはっきり浮かび上がる。
キャンペーンは歴史をなかったことにしたいのだ。〈大正・昭和・平成〉の100年余だけではない。殖産興業の裏面に塗り込められた名もなき人々の歴史もまた抹消されてしまう。
先の大戦に応召し辛酸をなめた大正生まれの方たちが退場する時節、彼らの経験が非戦の意思として子や孫に継承されることがなければ、歴史の修正どころか捏造すらお茶の子だろう。「明治150年」讃歌はその序奏でしかない。

[2016年12月01日] の〈「平成」の世で消えた品格〉の項をご参照下さい。
http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/382


*******

〈余録1〉
◆冒頭のポスターと同じデザインのチラシやロゴは「内閣官房」のサイトからダウンロードできるようになっている。そこに次のような断り書きがあって、無気味だ。

•内閣官房はこのページのファイルをダウンロードまたはご利用いただきましたことにより生じるいかなる損害につきましても何ら責任を負うものではありません。

〈余録2〉
◆内閣官房のサイトには、各地の関連イベントを眺められるページもあって、中に有用な情報がないわけではない。
たとえば、企画展の予告だが、町田市立自由民権資料館ではこの夏、特別展「五日市憲法草案(仮)」というのをやるらしい。
町田市の同資料館のページには未だ告知が見当たらないが、準備が順調に進んでいるのなら楽しみだ。
せっかくこれを紹介するのなら「明治憲法よりはるかに先進的だった五日市憲法草案」と宣伝してやるべきだろう。単に、「〈ニッポン、すごい〉キャンペーン、この指とまれ」と名乗りを上げさせるだけなら虫がよすぎる。


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