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あるはずがないと[2017年12月18日(Mon)]

転歌  安水稔和

そんなことがあるはずがない。
そうおもっている人もいる。
あるはずがないとおもいたくない。
そうおもっている人もいる。

空にのぼればいい。
そうおもっている人もいるらしい。
いっそ海に落ちれば
そうおもっている人もいるらしい。

むこうから来た人に
声をかけたくなる。
ここはどこですか。
わたしたちは。

黙って目を閉じて
歩いている人がいる。
この街で。

安水稔和(やすみずとしかず)詩集「記憶の目印」
編集工房ノア、2013年


◆神戸生まれの安水稔和(1931〜)は阪神淡路大震災を詩に表現し続けて来た。
3.11に際して「せめぎあう水の声/水底を漂い歩く人の声」という気仙沼にまつわる詩句を含む「声」など、「記憶の目印」と題する詩篇もある。
上掲の「転歌」は1976年に発表された詩だが、天変地異に遭うよりはるか昔、少年の日の戦災の記憶を今もありありと目撃している。
その記憶が消え去らない以上、「ここはどこですか。/わたしたちは。」と街ゆく人に尋ね続けるしかない。たといその人が崩壊と敗亡を認めることを恐れ、目を閉じている人であろうとも。

安水稔和記憶の目印.jpg



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