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ロベール・デスノスの抵抗の詩[2017年11月13日(Mon)]

ロベール・デスノスの詩とナチス

◆若くして詩人として活躍していたロベール・デスノス(Robert Desnos 1900-45)。
デスノスがゲシュタポに逮捕されたのは1944年2月22日であった。
収容所を転々と連れ回された果てに、45年6月4日、テレジンで詩人は無念の死を遂げた。
没後デスノスの詩作品が人びとに届けられるには、ユキ夫人の尽力があった。

Youki&Desnos.jpg
ユキ夫人とデスノス
(写真は「ユキの世界」と題する下記サイトより
http://www.apophtegme.com/ARTS/DESNOS/youki01.htm)

 *ユキ・デノス=フジタ(1903-1964)はデノスを知る前、画家・藤田嗣治の妻であった人。「ユキ(Youki)」とは藤田が付けた名であるという。ユキとデノスが相愛の仲となったことが、パリ画壇の寵児であった藤田に帰国を決意させる理由ともなった。

デスノスの抵抗の詩 

◆ナチスに抵抗したデスノスの詩を壺齋散人氏の訳で紹介する。
壺齋散人の訳詞群は下記サイトから
http://poesie.hix05.com/Desnos/desnos.index.html

戦争を憎んでいたこの心が   ロベール・デスノス

戦争を憎んでいたこの心が 闘いを前にして高鳴っている
潮のリズムや季節のリズム 時の流れにしか共振したことのないこの心が
たぎる血が血管を満たし 火薬と憎しみではちきれそうになり
耳鳴りがする程に脳みそを音で満たし
音は外へと広がって町や野原を覆い尽くす
鐘の音が反乱と戦争に向け人々を鼓舞するように

巨大な音がこだまを響かせながらやってくる
それは何百万という心臓の音がフランス中から集まってくる音だ
これらの音が一つの目的に向かって高鳴っている
それは波が岸壁にうち当って立てる音のようだ
その音は何百万という脳髄に一つの合図を伝える
ヒットラーに立ち向かえ ナチスを打倒せよ!

戦争を憎み 季節のリズムにしか共振しなかったのに
たった一つの言葉がこの心を怒りに目覚めさせた 自由という言葉だ
何百万というフランス人が立ち上がり 夜明けを待ちうけている
戦争を憎んでいたこの心が 自由のためにときめいているのだ 
季節と潮のリズム そして時の流れに共振するかのように

   壺齋散人 訳


◆テレジン収容所で亡くなる直前にユキ夫人のために書いたとされるのは次の詩である。

最後の歌

僕はこんなにも君を夢見ながら
こんなにも歩き回り
こんなにもおしゃべりをし
こんなにも君の面影を追ったために

僕に残されたのは君だけになった

僕はもはやただの幻にすぎないけれど
普通の幻より百倍も幻らしい幻となって
君の輝かしい人生の中に何度も甦ることだろう

   壺齋散人 訳

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