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ロベール・デスノスという詩人[2017年11月12日(Sun)]

DSCN3429ジュリアーノ・ヴァンジ「偉大なる物語」-A.jpg
ジュリアーノ・ヴァンジ (1931〜)「偉大なる物語」(2004年。箱根彫刻の森)

*******

他人の奴隷になることを拒んだ詩人

◆「はじめてであう世界の名詩」という、若い世代への詩の贈り物シリーズがある。
そのフランス編でロベール・デスノスという詩人に出会った。

失題  
   ロベール・デスノス

そのドアをノックしてごらん
開かない。

そのドアをノックしてごらん
返事がない。

そのドアをぶち破ってごらん
かまわん 気にするな。

そのドアを蹴破って
中へはいり込んでしまったら
わが家だということさ。

恋路も 人生も 健康も
こうしてわがものにするんだな。

(堀口大学・訳。 桜井信夫・編著「はじめてであう世界の名詩 フランスの名詩」より。あすなろ書房、1994年。)
*デスノスの略伝はこの本、および壺齋散人(後述)のブログに拠った。

ロベール・デスノス(1900年7月4日-1945年6月4日)は第二次世界大戦に動員されたのちドイツ占領下のパリに戻って表向きナチスに従わねばならない新聞社の一員として働きながら地下組織のレジスタンス運動に加わり抵抗の詩を書いた。
しかし、1944年ナチスの秘密警察ゲシュタポにとらえられる。アウシュヴィッツなど各地の収容所を転々とさせられたのち、チフスと衰弱のためにチェコのテレジン(テレ−ジエンシュタット)収容所で死去した。
テレジン収容所は45年5月にソ連軍によって解放されたものの、デスノスは十分な治療を受けることもかなわぬまま、6月3日に息を引き取ったという。

壺齋散人という方がデスノスの生涯と彼の詩を、深い愛情をこめて紹介している。
http://poesie.hix05.com/Desnos/desnos.index.html
その中に、デスノスが亡くなる直前に書いた詩がある。


テレ−ジエンシュタット収容所
  ロベール・デスノス 

今宵僕が歌うのは戦うことではなく
日々を大事にすることさ
生きることの楽しさや
友達と呑むワインのうまさ
愛や
ともし火や
夏のせせらぎ
食事のたびのパンと肉
道端を歩みつつ口ずさむルフランの調べ
安らかで苦悩を知らぬ
眠りのこと
別の空を見る自由
そして尊厳の感覚と
他人の奴隷になることを拒む勇気だ

 (壺齋散人・訳)

◆「別の空を見る自由」――塀や檻の中にいるのではないのに、空を見上げる自由を私は進んで捨てていないか?
そして、奴隷なんかじゃないと、愚かにも信じ込んでいないか?


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