CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2017年09月 | Main | 2017年11月 »
<< 2017年10月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
麻生発言に難民支援協会が声明[2017年10月20日(Fri)]
DSCN3774.JPG
泰山木の実。つぼみの時に戻ったような形だが、触ってみると非常に硬い。
うろこ状の一つ一つに実が入っているらしい。
花の写真は6月6日の記事の冒頭参照(同じ横浜市戸塚区・龍長院の泰山木)。
http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/522

*******

麻生副総理の難民危険視発言に難民支援協会が公式声明


◆麻生太郎副総理の難民に関する発言に対して認定NPO法人・難民支援協会(JAR)が19日、声明を出した。
麻生発言の考えの根底にある、危険視⇒排除という考えが自民党議員の相当数にも共有されている現状を憂慮しているのだろう。国際的なルールに則って難民の窮状に正しく向き合うことを呼びかけている。


【麻生氏による「武装難民」発言の何が問題か?】

https://www.refugee.or.jp/jar/report/announce/2017/10/19-0000.shtml?utm_source=JAR%E4%BE%BF%E3%82%8A&utm_campaign=242584e6ab-EMAIL_CAMPAIGN_2017_10_12&utm_medium=email&utm_term=0_f7a465752b-242584e6ab-24929865

◆声明は北朝鮮難民(いわゆる「脱北者」)の実態を、国連報告書や韓国統一省が公表した数字に基づいて述べ、難民を生む北朝鮮国内の慢性的な食糧不足(国民の40%が低栄養状態にあるという)、今年1〜8月の脱北者は780人でその殆どが中国経由で韓国に逃れている現状を伝えている。
日本にはこれまで約200人が逃れてきているというが、今回の「麻生発言」が想定するような、船で逃れてくる事例は非常に稀だという。北朝鮮の厳しい沿岸警備と、日本海の荒波、船の燃料入手困難などの悪条件があるからだ。2007年6月の青森県深浦町に漂着した男女4人の家族は、小さな木造船でわずかな食料と木製オールや羅針盤で1週間ぐらいかかってやって来たという。
その後、2011年9月石川県能登半島沖に9人、2016年7月に山口県長門市に1人などが到着しているが、いずれも日本政府により一時的に保護され、数日〜数週間で韓国の受け入れに託している。
北朝鮮の体制が崩壊した場合に、まとまった人数の難民が船で逃れてくる可能性を100%否定はできないものの、「武装した難民」という実際の場面では考えにくい事態をフレームアップする麻生発言に対して「武装」とそれへの対応を類型として示し、煽りに走る愚を戒めている。

これまでの日本政府は(少なくとも公的には)起こりうる事態への準備に怠りがないことを繰り返し説明してきた。難民支援協会の今回の声明はその事実も下記のようにはっきりと指摘している。各発言に偽りがないなら、現在の自民党政権は、これまでの説明にフタをし、虚言を撒き散らしていることになる。とりわけ麻生発言は異様だと言わざるを得まい。


北朝鮮有事を想定した日本政府の受け入れ態勢−北朝鮮人権法

北朝鮮有事に備え、難民をどのように保護するかという議論は、以前より政府の中で行われてきました。報道によると、1996年には当時の橋本首相が「極東有事」の際の大量難⺠などの対策検討を関係省庁に指示、2003年には政府で検討し、上陸する難⺠を「10万〜15万人」と推計しています。
2006年6月には、「脱北者の保護及び支援に関し、施策を講ずるよう努めるものとする(第6条2)」と記された「北朝鮮人権法」が施行されました。当時自⺠党幹事⻑代理だった安倍氏は、自⺠党が同法の法制化に着手した2005年、「脱北者を支援することで(北朝鮮の)現政権の変化を助⻑する。レジーム・チェンジ (体制転覆)も念頭に法律をつくらなければならない」と発言しています。
国会での議論においては、前原大臣(当時)が「避難民を発見した際の身柄の保護、応急物資の支給、身体検査の実施、上陸手続、入管、税関、検疫、収容施設の設置及び運営、我が国が庇護すべき者等に当たるかどうかについてのスクリーニング、こういった手順というのは設けまして、備えは万全に整っている」、安倍首相が「我が国に避難民が流入するような場合の対応については、避難民の保護に続いて、上陸手続、収容施設の設置及び運営、我が国が庇護すべき者に当たるか否かのスクリーニングといった一連の対応を想定しています。これらの対応を適切に行うべく、引き続き、関係機関による緊密な連携を図ってまいります」 と語っています。歴代の総理、大臣は一貫して身柄を保護した上で検査をし、日本での受け入れについて検討する旨を述べています。避難民の保護についての議論がなされており「射殺」という選択肢は一切入っていません

*引用者注:「北朝鮮人権法」は、第1条(目的)にもあるとおり、(国連総会で採択された北朝鮮人権状況に関する決議を踏まえ)拉致問題を含む北朝鮮当局による人権侵害問題の解明とその抑止を目的とする。

◆声明の結びをそのまま紹介する。

最後に
今回の「麻生発言」は、想定される状況を適切に認識していないばかりか、これまでの難民保護の議論を否定し、今後逃れてくるかもしれない保護されるべき人へ疑いの目を向けてしまうという意味でも非常に問題があると考えます。圧政から命をかけて逃れている人たちをあたかも危険な存在であるかのように表現し、不必要に不安をあおることは、決して建設的な議論を生み出さないでしょう。難民の過半数は女性、子どもです。粗末な船で海上を少なくとも数日間漂流し、飢餓や病気に瀕しているかもしれない人たちに対してどう救命措置をとるか、保護するか、議論を深め、備えを整える必要があります。難民の命を保護するという基本的な原則に立ち戻り、北朝鮮からの避難民が万が一日本へ来た場合の人道的で現実的な対応を官民で連携し考えることができる契機とできればと考えています。


*******

◆当ブログの関連記事は;

★9月23日【麻生副総理がトンデモ発言】
http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/630

★10月14日【「不法難民」というデマゴーグ】
http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/651




| 次へ
検索
検索語句
最新コメント
根来珠青
銃剣道 歴史に目をふさぐおぞましさ (03/29) 当ブログ管理人
ジャーナリスト・安田純平さん解放との報【追記】 (10/26) 3億円で買える銃と弾
ジャーナリスト・安田純平さん解放との報【追記】 (10/25) マキシミリアナ・マリア・コルベ
コルベ神父のこと その2 (06/23)
若き音楽家リュカ・ドウバルグ (06/09)
タグクラウド
プロフィール

岡本清弘さんの画像
http://blog.canpan.info/poepoesongs/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/poepoesongs/index2_0.xml