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小暴君にならない用心[2017年10月12日(Thu)]

DSCN3803.JPG
柘榴(ザクロ)の実。
そういえば先日、下校する小学生たちがザクロの実を口に含みながら帰って行った。

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◆地元の六会市民センターでは今度の土・日(10月14・15日)、ふるさとまつりが開催される。
その準備としてテントを設営する作業に参加した。
張る数も多いのでたくさんの市民が参集。
市民センターのスタッフの方々の周到な準備があり、テント自体も、支柱や梁などの部品が色分けした袋にセットされているので、作業はしやすい。

◆学校などでは長い時間をかけてテントの数を揃えていく。予算は「〇周年」記念などでPTAから出してもらうことが多く、予算によって購入するテントも違ってくるので、規格の異なるものが混在していくのが普通で、意識して識別・整理をして保管しないと、「部品が違う!」という声があちこちから上がって面倒が生じる。古い学校ほど、そうなる。

その点、市や公民館(市内の何カ所か借りてきたものも多い)の備品であるテントは、「かんたんてんと」という愛称のものが若干ある以外は、金属パイプをつないで行くオーソドックスなタイプで大きさは同一のものとの2種類だけだったので、作業はスムーズに進んだ。

◆もう一つ感心したのは、こうした作業にありがちな「船頭多くして〜」状態になることがほとんどなく、どの人も、出過ぎず、また人任せにせず、人手が必要な場所はどこか、見回しながら、必要なところにスッと加勢に動く、その自然さとムダの少なさだ。
冒頭、「テント張り、初めての方は?」と確認があったが、全員経験者のようだった。手慣れていることはあるにしても、進捗状況のバラツキは当然あるし、相当数の長机やパイプ椅子の搬出・仕分けもあるので、手薄な所ができる。
すると、そこへ応援の人が過不足なく加わる。実に気持ちの良い協働作業になっているのだった。
「空気を読む」というよりは、状況をとらえてそれぞれの動きを決めることが自律的にできているからだろうと思った。

そんなこと、大人だったら誰でもやっている、ということなのかも知れないが、国政のドタバタや、ニュースワイドショーでの評論家の総理ヨイショのコメントを眺めていると、大人への期待を裏切る方々が少なくない。

◆言ってみれば、この国は、今日のテント張りに参じたような市民たちによって支えられている、という気がしながら、快い汗を流した午後だった。

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W.H.オーデン「欄外(マージネリア)に」と題する一連の短詩から若干。
いずれも鋭い警句だ。

崩壊した王朝の
最後の王は
めったに、よくいわれない。


日本はむろん王政の「国柄」ではないのだが、国のトップがどこをとっても「よくいわれ」ていない現状だ。
夫人や「腹心の友」の証言を拒み続けているからだ。
オーデンの上の警句に照らせば、国は崩壊を迎えることになる。

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大暴君におびやかされている小暴君は、
自分たちが自由を愛しているのだと
心から信ずるものだ。

◆「小暴君」とは政治権力をふるうものに限らない。
家庭において、教室において、また己の仲間内において、自分の上に君臨する大暴君の影に怯えて、シッポを振っていることを周囲に悟られないために、自由を標榜してゴマカシている者もまたミニサイズの暴君に他ならない、と述べている。
自分はそうじゃない、例外だ、と思わない方が良い。

自戒としてこの短詩を読んだ。

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教養のたりない国では
扇動家は
ティーンエイジャーのご機嫌をとる。

*以上、訳はすべて中桐雅夫による

◆辛辣だ。
18歳主権者の歓心を買うために教育無償化を掲げる選挙公約がこれに該当するだろう。
ただ、「ご機嫌をと」っているだけか、そうでないかは、財源をどうする、という疑問に、数字のゴマカシや、後代への先送りではない責任ある説明ができるかどうかで判別できる。

WHオーデン詩集.jpg
「W.H.オーデン詩集」思潮社、1993年
*編者の沢崎順之助だけでなく、中桐雅夫、鮎川信夫、加島祥造による訳も収録しているのが珍しい。


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