CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2017年01月 | Main | 2017年03月 »
<< 2017年02月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
大磯をあるく(1)[2017年02月27日(Mon)]

DSCN9905-a.jpg
海棠(かいどう)だと同道の方から教わった。
島崎藤村・静子夫妻の墓がある大磯町地福寺にて

先達はありがたい

◆神奈川における自由民権の歴史をたどるウォーキングに参加した。
参加者の平均年齢がなかなか高いのを考慮したのだろう、当初はバス使用を予定していたそうだが、応募者40名に達したので全行程徒歩に変更となった由。それに伴いコース変更となり、再度下見もしたとのこと。周到な準備のおかげで無事5時間、一万歩ほどの行程を完遂した。
大磯の町は山を背にしているので歩いてもそれほどの距離にはならない。藤村の墓がある地福寺や、西行や俳句の名所として知られる鴫立庵(しぎたつあん)も駅から近いところにある。

DSCN9859−A.jpg
スタート地点、大磯駅前の「湘南発祥地 大磯」の碑。
大磯在住の日本画家・堀文子(1918〜)の筆になる。

◆自由民権ウォーキングの第1回に大磯が選ばれたのは、ここに相州(相模の国)における最初で最大の自由民権結社・湘南社があったからである。
大磯は現在の神奈川県中郡にほぼ相当する大住・淘綾(ゆるぎ)両郡の郡役所が置かれた地であるとのこと。

◆湘南社の発足は1881年。
これをリードした山口左七郎(1849〜1912)は大住・淘綾両郡の初代郡長でもあった人物で、全国に自由民権の動きが高まる中、中島信行(後述)らとともに湘南社を創立し初代社長となった。
県会議員を務めたのち第一回の衆議院選挙に当選。その後は地元の経済・産業の振興に尽力した。
左七郎の居宅は伊勢原市上糟屋に現存し、現在「雨岳文庫」として自由民権資料とともに公開されている。また、相州自由民権135周年を記念して昨年そこに「自由は大山の麓より」と刻した「自由民権の碑」が建てられたばかりである。
 ★雨岳文庫の公式HPは
http://www.ugakubunko.com/htdocs/index.php


◆自由民権家・中島信行(1846~1899)は土佐の人で坂本龍馬の海援隊員であった。
のち、神奈川県令などを務め、自由民権運動が高まる中、板垣退助らとともに自由党を結成した。
山口左七郎とともに1990年の第一回衆議院選挙に当選し、第一回帝国議会で初代の衆議院議長を務めた。

◆この日のウォーキング、午前中の主な見学地は;
大住・淘綾(ゆるぎ)両郡の郡役所の門柱がのこる大磯町立図書館からスタートし、
→朝倉敬之(よしゆき)旧居跡:教育者で、「大磯八景」の歌詩碑を建立した人。
→地福寺(藤村・静子夫妻の墓は谷口吉郎の設計。馬籠にも同形のものがあるがそちらには遺髪と爪を納めたという)
→中島信行・俊子(=岸田俊子)夫妻らが眠る大運寺
新島襄終焉の地:百足屋(むかでや)旅館跡
→日本キリスト教団大磯教会(国登録有形文化財)
→照ヶ崎海岸(大磯海水浴場発祥地)

DSCN9882-B.jpg
大運寺本堂の左に立つ中島夫妻の墓碑。
左が中島信行墓石。「長城中島君墓」とある。伊藤博文の筆。
右にある妻・中島俊子の碑銘は「中島湘烟之墓」。俊子(「湘烟」はこの地に来る以前から用いていた彼女の号。旧姓:岸田。1863〜1901)は男女同権を唱え、『女学雑誌』を中心に作家として活躍した人。

DSCN9958-A.jpg
◆昼の照ヶ崎海岸。日本初の海水浴場。「ただし当時の海水浴は健康回復・維持のためのもので海中の杭につかまってジッとしている、というスタイルで、現在のとは全然別です。」と本日の案内役から補足があった。近くには「海水浴」の効能を説いた松本順陸軍軍医総監(初代)への「謝恩碑」がある。
大磯が別荘地として発展した理由の一つである。

◆海岸で昼食となった。
この時間、伊豆大島は見えなかったが、風はほとんどなくうららかな春の海。

◆午後のメニューの一つとして、かつて大磯からハワイに移民として渡り、移民の権利擁護のために身を捧げた人物について簡単な研究報告があると聞いた。

そのことを予め教えてくれた世話役のYさんは地理が専門で、教える仕事からリタイアされて数年になるが、昼ののどかな海を眺めながら、太平洋のプレートに乗ってハワイが少しずつ日本の方へ近づいてくる、という話になった。
「一年に数センチずつネ。だから、ちょっと、待ってるといいですネ、という話を子どもたちにしました。」
こういうユーモラスな話を聞ける教室は、この日の陽気のようにおだやかな豊かさを味わえるだろうな、と思った。

だがこれに対して当方は、「やがてくっついたら、日本はアメリカの50番目か51番目の州になるんですかね。それともアメリカが日本に併合されるのかなァ。」と返してしまい、言ってしまってから後悔した。せっかくフワッとふくらんだ話を、ケチな了見の話にズラして台無しにしたような気がしたからだ。

DSCN9955-a.jpg

◆西方にカメラを向けた。
右上の向こうに突き出た山は金時山(きんときやま)の由。
その辺り、かつては富士山よりデカイ山体であったという。
先達のみなさんのおかげで「へえ」と驚くことばかり。

撮れた写真を見たら、その金時山の上に大きな鳥が羽を広げて映っている。
トビではなさそう。図鑑と見比べるとハヤブサあたりか、と思うが、撮影時には気づかなかったので教えてもらう機会を逃した。残念。

| 次へ
検索
検索語句
最新コメント
根来珠青
銃剣道 歴史に目をふさぐおぞましさ (03/29) 当ブログ管理人
ジャーナリスト・安田純平さん解放との報【追記】 (10/26) 3億円で買える銃と弾
ジャーナリスト・安田純平さん解放との報【追記】 (10/25) マキシミリアナ・マリア・コルベ
コルベ神父のこと その2 (06/23)
若き音楽家リュカ・ドウバルグ (06/09)
タグクラウド
プロフィール

岡本清弘さんの画像
http://blog.canpan.info/poepoesongs/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/poepoesongs/index2_0.xml