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自由・公平であることを求める詩人のことば[2018年09月23日(Sun)]

◆昨日の記事で文科省「EDU-Portニッポン」の一例、「サウジアラビアに日本型「道徳教育・ジェンダー教育」を売り込む、という奇天烈で傲慢なプランについて触れた。

ちょうど7月に、そのサウジの女性詩人のドキュメンタリーがあったのを思い出して見てみた。
日本の文部官僚も、大臣官房の面々、官民協働プラットフォーム幹事会メンバーも、番組を見て中東への無知と驕りを猛省し、プロジェクトを修正した方が良い。

「ベールの詩人〜声をあげたサウジ女性〜」というドイツ制作のドキュメンタリー(2017年)だ。
アラブ圏の人気番組「百万人の詩人」に初めて出場したヒジャブ姿の女性詩人が決勝まで進んでゆく。詩人の名はヒッサ・ヒラルという。サウジアラビアに住む、遊牧の民ベドウィン出身の女性。
当初は「レミア」というペンネームを用いていたが、ジャーナリストである夫の助言もあって本名で自作の詩を詠み、番組に出演した。

女性が旅に出ることも人前で発言することも厳しく戒める男性優位のイスラム社会に向けて、臆することなく自らの言葉で強烈なメッセージを詠み上げていく。

◆司会者に「女性の詩人が勝つ可能性は?」と訊かれて答える彼女の言葉が印象に残った。

女性だから優勝できたとなれば、それは公平とは言えないでしょう。
でも男性にしかチャンスがないならそれも不公平です。》


さらに言葉を次いだ。

《優勝に値する女性なら勝ち残るでしょう。》

人間としての誇りと信念にあふれたことばだ。


ヒッサ・ヒラルが番組で詠み上げた詩を一篇――

わが頼もしき詩よ
困難に立ち向かうたび
お前の魅力が批評家たちを驚嘆させる

わが頼もしき詩よ
困難に立ち向かうたび
お前の魅力が批評家たちを驚嘆させる

卑しい言葉を語らぬお前に
聴衆は威厳を感じ 満足する

日照りに苦しみ 感情が干上がるとき
私は言葉をもってお前の渇きを癒やす

恐怖と内なる暗闇に打ち勝て
人生を悔やんではならない



*******

★同ドキュメンタリーについては【NHK BS 世界のドキュメンタリー】
http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=180622


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http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/995
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