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水ぎわに消える石段を下りていく権利[2018年09月09日(Sun)]

DSCN8304-A.jpg
御嶽神社(猿田彦)の幟

DSCN8300-B.jpg
境内に太鼓台が待機していた。トラックに積まれて町内を練り歩く。

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◆地元西俣野の御嶽神社(猿田彦を祀る)が祭礼を迎え、俣野ばやしの笛太鼓が聞こえる季節となった。

5月に「STOP!ポイ捨て」の標識を置いた御嶽神社上の林の道に、再びペットボトルが溜まり始めていた。
投棄地点は少し上に移って、金網を張った部分の向こう側に、これまでと同じボトルが散乱していた。高さ2.5mほどのフェンスの向こうに投げ込み、しかも殆ど失投がなさそうなので、それなりのワザの持ち主と推測する。
金網の向こう側は斜面で、灌木や折れた杉の枝などが交叉しているので、分け入って回収するには相応の心組みが必要なのではあった。
トレパンに着替え、虫除けスプレー振りまいて山道に向かうことにした。

◆祭礼前に片付けて置けば神様も喜んでくれたろうけれど、祭りの当日となってしまった申し訳なさに気が急いたためか、蔓に足を取られて2度転んでしまった。濡れ落葉の斜面で踏ん張ることもできない体たらくであった。帰宅してTシャツを着替えたら脇腹に擦り傷。大事に至らなかったのは多少のご加護と思うことにしよう。

◆90Lほどの袋で2つ。プラスチックは土に還ることはなく、山の保水力を奪うばかりだ。

生を終えた我々の身は土に還る、と思っている人が未だ多いかも知れない。
しかし、これほど土に還らない人工物を大量に作り消費する人間には、そのような安心決定(あんじんけつじょう)がとうに叶わなくなっているのではないか。

「ポイ捨て禁止」標識を設置した折の記事は――
ポイ捨て気にせず里山を満喫したい[2018年5月18日]
http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/859

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ストラスブールの小さな船着場で 長谷川龍生

土に還るという言葉はきらいだ
人は ぜったいに土に還ることはない
海に溶ける日のことを忘れて地の底にとざされてしまった
死とは 水ぎわの行事であり
さんざめく洗濯場で
まぼろしの生をかなぐりすてる
人は 誰でも 水ぎわに消える石段を下りていく権利がある
ここ ストラスブールの町の小さな船着場
水ぬるむ運河に 花粉がとんでいる
アルザスの山はかすみ
船形の棺は眠る


長谷川龍生『バルバラの夏』所収。
入沢康夫ほか編『詩のレッスン』(小学館、1996年)に拠った。

*フランス、ドイツの多年にわたる係争の地であるアルザス地方の首府・ストラスブール(ライン川左岸)を訪ねて成った詩。


この記事のURL
http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/981
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