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あらゆる人がそのまま大切にされる[2018年05月30日(Wed)]

『子どもの人権をまもるために』という論集を読んだ。
子どもたちにかかわるそれぞれの現場からの具体的なヒントと創意あふれる提言が満載である。
「障害を持つ子どもへの暴力を防ぐために」と題する熊谷晋一郎氏の論考、学校における「指導死」について親の立場から活動してきた大貫隆志氏、政と官の力がぶつかる現場を知る立場から「道徳の教科化」がはらむ問題に警鐘と打開策を説く前川喜平氏など、それぞれに示唆に富む論考であった。

ふたつの言葉を紹介する(引用は青の太字部分)。

〔1〕内藤朝雄(社会学)〈学校の全体主義〉

「全体主義を受肉し輝かせる学校」などの挑発的な表現で、学校が社会を再び全体主義化させる組織として機能することに鋭い批判を浴びせる。
勉強であれ、行事や部活動であれ、態度や意欲が評価の対象となる仕組みの中では、「らしさ」や「すなお」であることが尊ばれ、連帯責任が当然視される。これでは個々の市民的自由は沈黙を強いられるばかりである。

全体主義の核心部は単なる独裁ではない。それは個に対する全体の圧倒的優位である。圧倒的優位は個に対する余儀ない浸透性(貫通性)の深さによって現実のものとなる。全体主義と単なる独裁を区分する基準は、一人ひとりの人間存在を変更する集合的イベントヘの動員が、日常生活をおおいつくす度合いである。全体主義はひとびとのこころや感情や態度の「すなお」さを際限なく気にする。全体主義は人間を魂の底からつくりかえ続け、そのプロセスのなかから、個を超えた高次の集合的生命として起動するからだ。


〔2〕南和行(弁護士)〈LGBT 多様な性を誰も教えてくれない〉

多様性の尊重を目指すことは果てがない。しかし果てないからこそ夢がある。今、光があたらないことでも、いつかは光があたり、そして最後は誰もがいつも光があたり同じように大切にされる日が来る。子どもには自分のことを知り、そして社会のことを知り、世界の真実を知る権利がある。世の中が多様であることは真実だ。あらゆる人がそのまま大切にされるということを、子どもたちに伝えることこそが、全ての子どもたちへの人権保障だ。


木村草太・編『子どもの人権をまもるために』より(晶文社、2018年)
子どもの人権を守るために.jpg

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