CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 藤の花も今年は早い | Main | 打倒するには「開く」こと »
<< 2019年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
わんさといる小利口[2018年04月24日(Tue)]

DSCF0003-A.jpg
ケヤキの若葉


馬 鹿    黒田三郎

オリンピック馬鹿なんてのがいる
外国選手がゲリラに殺傷されようが
どうしようが
無反応
自分の出場がどうなるかしか
念頭にない
いろんな馬鹿がいるが
このごろでは詩人馬鹿なんてのもわんさいる

ほんとは
僕は
自分が馬鹿だから
馬鹿が好きなのだ
馬や鹿のように無口で
ときにはいなないたり
ときにはとびはねたり
馬鹿というのはそんなのがいい
弁舌さわやかで抜け目のない人間の反対

ところが
いろんな馬鹿がいるというのに
僕の好きな馬鹿はいない
どれもこれも小馬鹿
どれもこれも小利口
適度に馬鹿で
適度に利口な奴ばかり
ぐんと桁違いに
馬鹿な奴がいないものか

  *『黒田三郎著作集T 全詩集』(思潮社、1989年)によった。

◆黒田三郎(1919-1980)晩年の詩集『死後の世界』(昭森社、1979年)に入っている詩。
オリンピック選手がゲリラに殺傷された事件とは、1972年9月、ミュンヘンオリンピック選手村が占拠され、11名のアスリートが犠牲となった事件のことだ。

◆平昌冬季五輪スケートで活躍した羽生結弦高木菜那・美帆姉妹が各々の地元でパレードに臨んだ(22日)。
彼らについては多くの報道がなされ、それぞれの人となりに感銘を受けることが一再ならずあった。
現代の選手たちは、磨き抜いた競技力だけでなく、インタビューや競技以外の振る舞いにおいてもその人らしいことばやメッセージを発する力に秀でているようだ。決してスタッフの指南によるものではあるまい。
世界の各地で多くのライバルや異なる文化にもまれる中で獲得して来たものだろうと想像する。

この詩が揶揄する「オリンピック馬鹿」は現代の多くのアスリートたちには当てはまるまい。
むしろそれは、1964年TOKYOの夢よもう一度、と旗さえ振れば人が後に付いてくると信じる今日びのビジョン無き政治屋たちにこそふさわしい。
彼らは選手の人気にあやかろうとして小利口に立ち回る。

◆ミュンヘンオリンピック事件の原因であったイスラエルとパレスチナの問題は今に続いている。

アベ首相は2015年1月、イスラエルにおいて「ISILと闘う周辺各国に総額で2億ドルの支援」と無思慮な約束を公表したが、これが後藤健二氏生還の願いを断ち切ってしまったことは記憶に新しい。気前のいい所を見せようとして場所・状況を考慮しなかった。
無分別の極みであった。

今回の擦り寄り訪米でも、「自分の見端(みば)がどうなるかしか念頭にない」首相の姿だけであった。国会開会中の、内政大混乱のただ中で、証人喚問に応じるべき人々を伴って、しかもゴルフ。手に入れたのは拉致問題を取り上げる口約束だけという不首尾。

貿易面で2タテも3タテも喰らって、「ぐんと桁違いに」失敗した外交と言うべきだろう。
今回も武器購入を押しつけられるのではという観測もあったが、果たしてどうだったのか。

この記事のURL
http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/834
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント
検索
検索語句
最新コメント
根来珠青
銃剣道 歴史に目をふさぐおぞましさ (03/29) 当ブログ管理人
ジャーナリスト・安田純平さん解放との報【追記】 (10/26) 3億円で買える銃と弾
ジャーナリスト・安田純平さん解放との報【追記】 (10/25) マキシミリアナ・マリア・コルベ
コルベ神父のこと その2 (06/23)
若き音楽家リュカ・ドウバルグ (06/09)
タグクラウド
プロフィール

岡本清弘さんの画像
http://blog.canpan.info/poepoesongs/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/poepoesongs/index2_0.xml