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〈こころまでタイホ出来るのか〉[2018年01月24日(Wed)]
DSCN5388.JPG

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◆ミャンマーの少数民族、ロヒンギャの人々への迫害・弾圧がやまない。
バングラデシュに逃れた人々の難民キャンプの様子を田中龍作ジャーナルが報じている。

★【ロヒンギャ難民キャンプ発】ゲットー化始まる 政府高官「強制送還は1〜3ヵ月遅れる」
http://tanakaryusaku.jp/2018/01/00017373

〜この間、連日レポートがアップされている。

★【ロヒンギャ難民キャンプ発】リーダー射殺と西側メディアなき国連視察
http://tanakaryusaku.jp/2018/01/00017353

★【ロヒンギャ難民キャンプ発】まだ続くミャンマーからの脱出 それでも帰す鬼畜
http://tanakaryusaku.jp/2018/01/00017325


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境節(さかい せつ)の詩に〈こころまでタイホ出来るのか〉という1行を見出して暗然とする。
過去の例外的な一人の人に起きた不運などではなく、今も誰にも起こりうることとして。

出口  境 節

壁におしつけられて
その人は泣いた
ゆきどまりの路地で
ひとり静かに泣いた
最後の瞬間まで あきらめないで
絵をかく
こころまでタイホ出来るのか
死のにおいを散らして
数多くの人々が死ぬ
理由もなく殺される人々
地獄におちるとは
どう言うことなのか
理づめではなく
肉体をむしばまれて行く
死にしょうぞくは着たくない
極度の不安にむしばまれて
人々は殺されて行く
大量の死が
日常に ころがって行く
希望はなくても
生きなければならないか
墓地に ほうむられた人は
まだいい
内気で孤独な絵を
生涯かいた人の墓に
薄陽(うすび)が さしている
「出口のない美術館」に
その人の作品がある
幸せな思い出を かいた絵もある
出口は
あるのか


*「出口のない美術館」とはダニエル・リベスキンドの設計によるフェリックス・ヌスバウム・ハウスを指すのだろう。フェリックス・ヌスバウム(1904−44)はアウシュヴィッツで殺害されたユダヤ人画家。

「出口」は詩集「道」(2003年)所収。テキストは現代詩文庫『境節 詩集』(思潮社、2015年)に拠った。


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http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/749
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