CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« すべて良いものの中にはあなたがいる | Main | 空が落ちて来るような不安 »
<< 2019年06月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
非情のやさしさをもって雪が降りつむ[2018年01月22日(Mon)]

DSCN5359-りす?A.jpg
◆「藤沢聖苑」で待っていると、神職の方々が窓の外を見やって「リスのようだ」とおっしゃる。
目をこらすと広いアプローチに接した斜面、さらに数メートルある擁壁を真っ直ぐ降りてきた黒い毛の生き物が見えた。平地に降りたところをズームで捕らえようと試みるも、顔が隠れてしまった。

◆予報より早く昼前から雪が降り出した。
ニュースはターミナル駅の様子を繰り返し映し出す。
惰性に胡座をかいたような番組づくり。
せっかくの静けさに口をつぐみたくなるのが自然だと思うのだが。
昨日のリス(?)も、今朝見かけたサギ、ヒヨドリたちも人間ほど無駄口はたたかない。

◆備中高原で生まれ育った母のために、同様に岡山で土を耕した永瀬清子の詩を一篇引いておく。

降りつむ  永瀬清子

かなしみの国に雪が降りつむ
かなしみを糧として生きよと雪が降りつむ
失いつくしたものの上に雪が降りつむ
その山河の上に
そのうすいシャツの上に
そのみなし子のみだれた頭髪の上に
四方の潮騒いよいよ高く雪が降りつむ
夜も昼もなく
長いかなしみの音楽のごとく
哭きさけびの声を鎮めよと雪が降りつむ
ひよどりや狐の巣にこもるごとく
かなしみにこもれと
地に強い草の葉の冬を越すごとく
冬を越せよと
その下から
やがてよき春の立ちあがれと雪が降りつむ
無限にふかい空からしずかにしずかに
非情のやさしさをもって雪が降りつむ
かなしみの国に雪が降りつむ

 永瀬清子詩集『私は地球』沖積舎、1983年

この記事のURL
http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/747
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント
検索
検索語句
最新コメント
根来珠青
銃剣道 歴史に目をふさぐおぞましさ (03/29) 当ブログ管理人
ジャーナリスト・安田純平さん解放との報【追記】 (10/26) 3億円で買える銃と弾
ジャーナリスト・安田純平さん解放との報【追記】 (10/25) マキシミリアナ・マリア・コルベ
コルベ神父のこと その2 (06/23)
若き音楽家リュカ・ドウバルグ (06/09)
タグクラウド
プロフィール

岡本清弘さんの画像
http://blog.canpan.info/poepoesongs/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/poepoesongs/index2_0.xml