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丘と兵[2017年10月31日(Tue)]

DSCN4101.JPG
イヌタデ。昨日の田んぼの畦に咲いていた。

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国民不在で勝手に決めるな!

◆今朝の朝日新聞、一面トップは「日本版海兵隊 沖縄配置へ」という見出し。
2018年3月に新設される日本版海兵隊水陸機動団)をいずれ沖縄のキャンプハンセンにも配置する方針を固め、米側と調整に入った、というものだ。
順序が逆だ。肝心の沖縄県民の意向がここでも無視されている。

◆記事解説には「離島が侵攻された際〜島に上陸し、奪還する『水陸両用作戦』の実施部隊」と書いているが、この通りに運用すると素朴に信じることはできない。戦争法制の下で従来の専守防衛を踏み越える危険が著しく高まった状況では日本の領土以外で展開する恐れがあるからだ。

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◆「兵」の文字を見ているうちに「丘と兵」という浜江順子の詩を思い出した。
「丘」と「兵」という文字の形が似た2つの文字から生まれた詩。
むろん、「丘」は象形文字であるのに対して、「兵」は両手で「斤(おの)」を持った形を表す会意文字であり、部首も異なるのだが、「丘」を遠望していたら突然「うにゅうにゅ」と湧くように兵が出現した、という風刺の効いた詩である。
前半1/3ほどを書き写しておく。

 丘と兵 (部分) 浜江順子

城塔の上に高く突き出た監視塔から薄紅に輝く雲が遠く見える。緑霞む丘が突然、兵になったのは、なにやら必然のようであり、架空のようであり、それは心の中のことのようであり。跳ね橋は上げるべきか。まだ、よいか。危険はそこまで来ているようでもあり、まだ遠いようでもあり。さらに、落とし格子も下ろすべきか、まだか? 丘が突然、兵になるさまはなぜか美しい幻を紗に映して見るようでもあり、まだ見たことのない地獄を見るようでもあり、そのさまは腰に巻き、悦楽すべきようでもあり。丘はまるで一匹の褐色の恐ろしげな怪物のように、ある種の呪術を使って、うにゅうにゅと兵を次から次へと湧かせた。それは水溜りから果てしなく湧いてくるボウフラのようでもあり、どんよりと濁った川の隅に広がっている蛙の卵から、おたまじゃくしが次から次へと発生するさまにも似ていた。みるみるうちに丘は兵でいっぱいになっていった。それは神の悪意というものが存在するとすれば、それはまさに神の悪意であり、恐ろしいばかりの閃光が轟きわたる雷とともに発しながら、丘を覆い尽くしていく。雷の轟音はまるで進軍ラッパのように丘を兵に変えながら、丘を変形に崩していく。(以下略)

浜江順子密室の惑星へ_0002.jpg

浜江順子「密室の惑星へ」思潮社、2016年

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◆「危険はそこまで来ているようでもあり、まだ遠いようでもあり。」とは目下の事態を思えばヒヤリ・リアルで付きすぎの感があるけれど。

※「広漢和辞典」(大修館)には「兵」の字の下「八」のヒゲが半分しかない漢字が2つ載っていた。
左半分だけの方、つまり「丘+ノ」は「ヘイ」という字音の擬声語だそうだ。
反対に「八」の字の右半分だけ=「丘+丶」は「ホウ」という字音の擬声語で、どちらも銃声を表すそうなので、「武器」の意味の「兵」の字から分家した文字ということだろう。
ところがこのキナ臭い2字を続けると「ピンポン」の音訳になるというから面白い。
「ヘイ+ホウ」=「丘+ノ+丘+丶」=Ping-Pongというわけだ。

卓の上に武力も含めて並べて見せるのでなく、ピンポン外交のような対話による平和外交を進めよとアベ首相はトランプ大統領を説得すべきだろう、ゴルフに興じていつの間にか丘が兵に埋め尽くされてしまわぬうちに。

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