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「ネブラスカ」耳を傾ける子[2017年10月09日(Mon)]

DSCN3754タマサンゴ.JPG
とある路地で出会った鮮やかなオレンジの実。
タマサンゴというナス科の植物らしい。葉の緑との対照が美しいのだが、手もとのカメラではオレンジ色がうまく捉えられなかった。

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老いたる親に向き合う

「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」(監督:アレクサンダー・ペイン)というアメリカ映画の再放送が先日BSであった。
2013年公開の映画なのにモノクロ作品であるのが珍しい。

100万ドルに当選したからそれを受け取りに行くと言い張る父親・ウディ(ブルース・ダーン演ず。この演技でカンヌ映画祭男優賞を獲得した由)と、その旅に付き合う息子・デヴィッド(ウィル・フォーテ演ず)とのロード・ムービーだ。

立ち寄った故郷で、父親の若かりし頃に付き合っていた老婦人に出会って、父親が語らずに来たことを教えてもらう場面があった。

ウディは朝鮮戦争から帰って来たらすっかり変わっていたというのである。頑固・無口で家族を手こずらせる父親の輝かしかるべき青年期に刻印された戦争の痕跡だ。

1920年代後半の生まれと推定される父親に急に青春の光が当たり、ついでその陰の部分も示されて、息子の眼に映る父親の人生に奥行きが生まれた瞬間である。

*息子デヴィッドの仕事はオーディオ店の店長だ。耳を傾ける仕事である、という設定がこの映画にふさわしいことに気づく。
手を焼かせる夫に手厳しい言葉を浴びせる母親が、入院した夫にふと見せる優しさ、そのかつての恋敵で今は町の小さな新聞社を夫とともに営む老婦人の、短いが含蓄のある台詞と余韻をたたえた細やかな表情なども印象に残る。

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◆親世代の体験を聞いておくことには意味がある。だが、その機会を失ってしまってから、仕事や子育てに忙殺されていたから、と言い訳を自分に許して来たと思わずにいられない。
ならばせめて、インタビューや手記の形で我々に語り遺してくれた人々の証言を聞き洩らさないよう注意深く耳を傾ける義務があるはず、と思うばかりだ。

*朝鮮戦争に従軍という話から、去年の秋に観た「シーモアさんと、大人のための人生入門」というドキュメンタリー映画を思い出した(俳優イーサン・ホークが監督した作品)。
★2016年11月30日の記事「シーモアさんと、大人のための人生入門」
http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/381


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http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/646
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