「海の音」朗読会[2017年08月14日(Mon)]
サギたちの夕べの祈り? 境川遊水地公園で。
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「海の音」 第26回定期朗読会
◆藤沢で朗読を続ける市民グループ「海の音」から今年の朗読会の案内をいただいた。
朗読を通して平和をつくる息のながい取り組みを続けている。
第26回となる今年は茨木のり子の長編詩「りゅうりぇんれんの物語」に取り組むという。
たまたま、当ブログでも今年初めにこの詩について7回にわたり取り上げたばかり。
ライブの朗読ではどんな風になるのか楽しみだ。
今年も劇団民藝の渾大坊一枝さんの演出。中村朱里さんのケーナ等の演奏が加わる。
と き:2017年8月20日(日)午後2時開演(開場1:30)
ところ:藤沢市民会館 第1展示ホール
*「りゅうりぇんれんの物語」関連記事(2017年2月17〜23日)
(1)https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/425
(2)https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/426
(3)https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/427
(4)https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/428
(5)https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/429
(6)https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/430
(7)https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/431
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◆「海の音」の朗読会で知った詩人の一人に石川逸子がいる。会場で求めた詩集から一篇紹介しておく。
だれのむねにも
ことばにできない おもいが
だれのむねにも あります
おもいは むねのなかで
ぺんぺんぐさのように やたらおいしげり
むねをはみだして にゅるにゅると
むかいのいえのやねへ そのさきのでんちゅうへ
そらのくもへと のびてゆきます
では くも は
ひとびとのおもいが かたまったかたちなのか
おもいをすいこみながら ながれているのか
あとからあとから くもがわくのは
だれかれのおもいが とぎれなく あふれて いるからか
石川逸子「ロンゲラップの海」(花神社、2009年)より。*ここでは前半の3連のみ載せた。