加計学園疑惑の拡大[2017年06月29日(Thu)]
ネジバナ(捩じ花)。
その名の通り、花が茎をらせん状によじ登っているように咲いている。
造化の妙を感じさせる。
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◆加計学園疑惑、今度は下村博文・元文科相をめぐってである。
週刊文春7月6日号が報じた《激震スクープ》下村博文元文科相〈安倍最側近で都議選の司令塔〉「加計学園から闇献金200万円」内部文書入手に対して下村氏が釈明の記者会見を開き、TV、新聞も一斉に報じた。
下村氏本人は違法性はないと否定し、加計学園側も「献金やパーティ券購入をしたことはない」とコメントを発表したという。
しかし、加計学園の秘書室長が個人や企業が収支報告書に記載義務のない20万円以下でパーティー券を購入したものをとりまとめて上京の折持参したものであることは下村氏も認めている。
とすれば、加計学園側の立ち回り方はずいぶん気の利いたものだ。
下村氏としては極めて都合のいい金額を手間の要らないかたちで集金できたことになる。
しかも同氏が文科大臣の地位にあった時に受け取ったカネである。
◆かねて「教育は投資だ」と言い切っていた人物である。その意味するところは、未来世代のためにしっかり必要なところにお金を振り向ける、ということではない。
教育はカネになる。投資した分はきっちり回収し、絶対に損しないように立ち回る、それが骨法だ。そう言いたいようである。政治資金規正法の抜け穴を活用するくらい朝飯前だろう。
そうした人物のもとで道徳の教科化も進められて来た。子どもたちを食いものにしてどうする。