• もっと見る
« 南スーダン、自衛隊員の目の前で銃撃戦 | Main | 宇宙からの笑い »
<< 2024年04月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
あおるな・あおられるな その3[2017年04月21日(Fri)]

2017042115350-B2.jpg

相鉄線100周年とかで、車体にイラストを施した電車に出くわした。
「そうにゃん」というのが相鉄のマスコット。
「そうにゃん」をかたどったつり革も登場した。

20170421153500-A2.jpg

◆◇◆◇◆◇◆

ミサイルであおるな

◆内閣官房のサイトに、「弾道ミサイル落下時の行動について」というPDF文書2つとそのQ&Aが1つアップされた。

1.弾道ミサイル落下時の行動について
http://www.kokuminhogo.go.jp/pdf/290421koudou1.pdf
2.弾道ミサイル落下時の行動について
http://www.kokuminhogo.go.jp/pdf/290421koudou2.pdf
3.弾道ミサイル落下時の行動に関するQ&A
http://www.kokuminhogo.go.jp/pdf/290421koudou3.pdf

◆目新しいものは何もない。基本は以下の通り。
❶速やかな避難行動
❷正確かつ迅速な情報収集
行政からの指示に従って、落ち着いて行動してください。
*上掲「弾道ミサイル落下時の行動について」の最初に書いてあること。

◆恐らく、一昨日(4/19)に宮城県大崎市であったJアラートの誤操作をふまえたものだろう。
改めて、自分の目と耳(鼻や皮膚感覚も、か)によって状況を確かめ情報に注意を払うことが大事だということを我が身に言い聞かせる。
その意味で「行政からの指示に従って、落ち着いて行動してください。」という記述は感心しない。
「津波てんでんこ」の教訓を活かすなら「行政からの指示や情報を参考にしながら、自分の判断力を信じて落ち着いて行動してください。」の方が良い。
「行政からの指示」がロクでもない場合はしばしばあるからだ。

◆ニギニギしく首相主催の花見の会を開くのときびすを接して「ミサイル落下時」の危機に備えよと注意を発する神経を、信用する気に全くなれないのが実際のところだ。

Jアラートは「特別なサイレン」と携帯・スマホへの「緊急速報メール」がセットになって注意を促す仕組みになっている。一つのシグナルだけで肝を潰したり軽はずみな行動に走らないよう、注意深く設計されているはず。Jアラートの動作を点検する際のマニュアルだって二重三重の誤操作防止の仕組みがセットされていなければおかしい。
ミスの原因を調べて公表すべきことはいうまでもない。

◆今回の内閣官房の情報、すでに「国民保護ポータルサイト」に載っているミサイル飛来時の対応と何が違うのかこれだけでは分からない。

自治体によっては古い情報を載せたまま更新していないところもある。
内閣官房のサイトにある冊子のPDFにしても、いつ公開したものか明示されていないので、今もそのまま有効か、鵜呑みにできないな、と思ってしまう。

そう思う最大の理由は、ここ数年、お上が、信用に値しないウソやゴマカシを連発して来た結果、「オオカミ少年」になってしまった、と国民は思っているからだ。

◆国民の疑心暗鬼が理性のブレーキによって慎重な行動にとどまっている分には政府がいくらウソをついてもたいした影響はない。
ただ、対外的な問題で相手国に信用がおけない場合はそのブレーキも役に立たないことがある。
たとえば先日の、米空母カール・ビンソンの動きに関する誤情報のケースだ。
一説には、ホワイトハウスと軍とで情報が共有されていなかった疑いが取り沙汰されている。
とすれば、とんでもない話だ。そんな危なっかしい国を信じて行動をともにできようはずがない。
だが日本政府としてこの「事件」をどう判断するか、と突っ込んだ報道もなかったようだ。
日本政府から先手を打っての説明もない。
国民の側も、そんなものさ、と心のどこかで思っている。
いくつか留め金がはずれた状態と考えるのが正しい。

◆一つの留め金が外れて危険度が倍になったとしよう。
外れた留め金が二つになったら危険度は4倍になる。
それだけではない。そうした事態を経験するたびに人心の鈍感さや諦めも増して行くから、国全体としての危険度はその何倍にも高まる。

共謀罪、とんでもない

◆そんな風に思うのは、共謀罪をめぐる国会の奇天烈さを今日も知らされたからだ。
またぞろ強行採決の今日の衆議院・法務委員会。参考人質疑を週明け25日に開くことを与党+日本維新の会で押し切ったという。質問に答えられない法務大臣が答弁しなくて済むように、との水心というわけだろう。
こうした異例が頻発すると、異常と感じる神経自体がマヒしてしまう。

★【東京新聞4/21夕刊】「共謀罪」25日の参考人質疑議決 民・共反発「時期尚早」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201704/CK2017042102000251.html?ref=rank


腐った国会に民心も歩調を合わせていったら、あとはちょっとしたきっかけがありさえすれば坂を転がり落ちる。歴史がそう教えていると思うのだが。


この記事のURL
https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/478
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント
検索
検索語句
最新コメント
タグクラウド
プロフィール

岡本清弘さんの画像
https://blog.canpan.info/poepoesongs/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/poepoesongs/index2_0.xml